年金・老後のお金クリニック/在職老齢年金についてのQA

在職老齢年金制度の計算は、夫婦の年金やパート収入を合算するの?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。今回は、在職老齢年金制度は、夫婦の年金やパート収入を合算するのかについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

執筆者:All About 編集部

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。今回は、在職老齢年金制度は、夫婦の年金やパート収入を合算するのかについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:在職老齢年金制度の計算は、夫婦の年金やパート収入を合算するの?

「在職老齢年金制度では、本人の年金額と給与額の合計が、48万円を超えなければいいのでしょうか? 夫婦で合算して計算しなくてもいいのですか? 例えば、妻の年金とか、パートの収入とかは、48万円の計算に入れなくてもいいのでしょうか?」(飛鳥さん)
 
在職老齢年金制度は、夫婦の年金やパート収入を合算して計算する……?

在職老齢年金制度は、夫婦の年金やパート収入を合算して計算する……?

 

A:在職老齢年金制度の計算で、夫婦の年金を合算したり、配偶者の収入を含めたりする必要はありません

在職老齢年金制度とは、60歳以上で厚生年金に加入して働き、老齢厚生年金を受給している人の、月収等と基本月額(年額の老齢厚生年金を12で割ったもののこと)の合計額が、支給停止額(48万円)を上回る場合、老齢厚生年金が一部または全額支給停止される制度です。

在職老齢年金制度は、給与や年金をもらっている人ごとに計算します。

つまり、相談者ご夫婦がともに厚生年金に加入しているのであれば、夫は夫、妻は妻でそれぞれ在職老齢年金の計算をします。もし夫のみが厚生年金に加入している場合は、夫のみの月収等と老齢厚生年金額の月額で計算をし、その際に妻の年金収入やパート収入を計算に含めることはありません。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

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