50代に入る目前、突然「行き詰まり」を感じる。一体どうしたらいい?
人生に行き詰まってしまう人は「自分の心の声を聞けていない」
「こんな人生を送るつもりじゃなかった」と思っている人ほど、具体的に「どんな人生を望んでいるのか」が分かっていない場合があります。実はこういう人ほど、日頃から自分の心の声を聞けていません。自分が本当に望んでいるものは何なのかが分からないまま、「こうしなくてはいけないものだから」といった義務感から行動していることも多いのです。
たとえ理想通りではなくても、自分の人生を「それなりに納得できている人」の多くは、日常的に自分の心の声をきちんと聞き、それに伴う行動をしています。だから、ある程度、願いも叶いやすいのです。
例えば、将来的に食育の仕事に関わりたくて、「資格をとる勉強をしたい」と考えていたとします。でも、休日に家族の要望にばかり応えていたり、友達に誘われたら遊びに行ったりしてしまうと、なかなか勉強ができないまま、時間ばかりが過ぎてしまいます。
自分の中にある「思い」が明確ではない人ほど、流されやすくなります。だから、状況が少し変わるだけで(例えば、友達から遊びの誘いがあったら)、自分の行動が変わってしまうのです。それでは、「本当に進みたいと思っている道」に向かうことはできなくなってしまうでしょう。
人生のチャンスをつかめる人とつかめない人の違いは、「優先順位を持って行動し、チャンスになることには積極的にチャレンジし、さらに、目の前にあるチャンスに気づけるかどうか」です。それができるようになるためには、まずは「自分の中にある“思い”をきちんと認識すること」が重要です。逆に、自分の「思い」があいまいな人は、行動の優先順位をつけられないし、チャンスがあっても気づけないことが多いのです。
自分の中にある「思い」は、“ないもの”ではなく、確実に“あるもの”。だから、「思い」に沿った道に進んでいないと、心がモヤモヤして、ごまかしがきかなくなり、だんだん人生に行き詰まっていってしまうのです。
自分の心の声を聞けていないは、まずは「書き出そう」
自分の心の声を聞けていない人は、まずは、自分と向き合う時間を持つようにしましょう。「1人の時間」を持つようにして、さらにそのときは、音楽もテレビも付けないで、静かな空間で自己と対話をするのです。例えば、誰にも見せないノートに「自分が望んでいること」「どうしたら、それが可能になるのか」について書いてみるだけでも、随分違うでしょう。
書き出すことで、自分の「思い」が表に出てきます。より認識しやすくなり、今後の行動も変わってくるでしょう。
人生に行き詰まってしまう人は「常識や義務感に縛られすぎている」
人生に行き詰まりを感じている人は、常識や義務感に縛られすぎてしまい、自分の「思い」に沿った言動ができていません。そして、「もう年だから、今さらできない」「今、会社を辞めるわけにはいかないから、やりたいことができない」など、やらない言い訳をしてしまうのです。もちろん大人なので、ある程度の責任を果たすことは重要です。例えば、子どもがいるなら、子どもを育て上げるのは大事ですし、いくら会社を辞めたくても、突然無責任に会社を辞めるわけにはいきません。しかし、だからといって、「自分の幸せ」を犠牲にし続けなくては、それらの責任が果たせないわけではありません。
常識や義務感に縛られすぎてしまう人ほど、視野が狭くなり、選択肢が少なくなっていくもの。だから、すぐに「やるか、諦めるか」の二択になってしまうのです。
常識や義務感に縛られすぎている人は、視野を広げよう
常識や義務感に縛られすぎている人は、視野を広げ、選択肢を増やす必要があります。視野を広げる方法はいくつかありますが、本当にやりたいことなら、まずはチャレンジしてみればいいのです。一歩踏み出すことで景色が変わり、“今の自分の環境でもできること”が見えてくることもありますしね。視野が狭い人は、既定のルールや自分のやり方にこだわりすぎているところもあります。そういう人は、誰かからアドバイスをもらったり、本を読んだりして、色々な意見や方法を学ぶといいでしょう。本気で探せば、他のことと両立しながらできる方法だって見つかるはずです。
自分が納得できる人生を!
自分の人生なのだから、自分が納得できる人生にしないともったいないです。人に流されたり、常識や義務感に縛られたりすることなく、自分の思いを明確にして、視野を広げて、可能性を広げていきたいものです。「人生100年」なら、まだ中間地点に過ぎません。年齢に縛られずに、自分の体の声を聞きながら、チャレンジしていきたいものですね。