ゆうちょ銀行を活用してみよう!注目の商品は?
ゆうちょ銀行は、もともと郵便局で行っていた郵便、郵便貯金、簡易生命保険の3事業が民営化されたことで、2007年10月に「株式会社ゆうちょ銀行」として誕生しました。日本全国どこにでも店舗があり、その数は約2万4000。ATMは手数料がかかるものもあわせると、3万2000あります。使い勝手のよさが一番の特徴といえるでしょう。また、ゆうちょ銀行は、都市銀行や地方銀行、ネット銀行と同じく、さまざまな金融商品を取り扱っています。今回は、ゆうちょ銀行が取り扱う金融商品の中で、お金を貯めるときにおすすめの商品を紹介します。
ゆうちょ銀行でお金を貯めたい! おすすめの商品は?
ゆうちょ銀行の「自動積立定額貯金」を紹介
ゆうちょ銀行では、NISAやiDeCoなどの投資を行うことができますが、今回は安全資産の預貯金である「自動積立」を紹介します。ゆうちょ銀行の自動積立は「自動積立定額貯金」「自動積立定期貯金」「満期一括受取型定期貯金」の3つがあります。どれも、一般月(毎月)または、特別月(年6回以内)を指定して、自動的・定期的に積立を行います。また、積立の途中で、金額や積立する日、積立期間などを自由に変更できます。
もし、この中の1つを選ぶとすれば、自動積立定額貯金がおすすめです。理由は自動積立定額貯の場合、半年複利で利子(0.002%)がつき、6カ月経過すればいつでも引き出すことができるという使い勝手のよさが魅力だからです。
今まで貯金をする習慣がない人でも「とりあえず、毎月5000円ずつしてみて、その後1万円にしよう」とか「毎月5000円ずつ、ボーナスは5万円」など、自由に設定できます。最初に始める貯金としては、気負いなく始められるのではないでしょうか。
参考
・金利一覧-ゆうちょ銀行
・自動積立定額貯金-ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行で購入できる「個人向け国債」を紹介
預貯金と並ぶ安全資産に「個人向け国債」があります。国債とは、日本国が発行する、債券(負債)のことです。国債は国が発行するだけに、最も安全性が高い金融商品といえます。先述した自動積立定額貯金の金利は年利0.002%です。一方、個人向け国債はその25倍の年率0.05%の最低金利保証があり、元本割れする心配もありません。ただし、個人向け国債は、発行後1年間は原則として換金できません。その後は解約できますが、直前2回分の受取利息分が差し引かれます。
個人向け国債には、3年物、5年物、10年物があります。
3年物・5年物の商品名は、「固定3」「固定5」といいます。特徴は、満期までの利率が固定されていることです。発行した時点で投資結果を知ることができます。固定3の金利の設定方法は、「基準金利-0.03%」で求められます。また、固定5の金利は「基準金利-0.05%」で求められます。
一方、10年物の商品名は、「変動10」といいます。特徴は、利率が半年に1度見直しが行われることです。金利が上がればその分もらえる利子もふえるというメリットがあります。金利の設定方法は、「基準金利×0.66」で算出されます。個人向け国債を購入するときは、すべて1万円単位から始められます。
参考
・財務省:個人向け国債商品概要
個人向け国債を購入する際、変動金利と固定金利のどっちを買おうか迷うときがあるかもしれません。そのときは、3~5年後に自動車を購入する予定があれば「固定3・固定5」を選び、マイホームの頭金を貯めるのであれば「変動10」を選択するなど、将来の目的にあわせて選ぶことをおすすめします。「特に予定はないけど……」という人は、1万円ずつ、両方のタイプを購入してみるのもよいでしょう。
個人向け国債は、ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口、証券会社や銀行などにてお申込みができます。ゆうちょ銀行や郵便局は、全国で約2万4000もあるため、お住いの近くに必ずあるはずです。直接担当者に会い、説明を受けながら購入できるのは、安心感があるのではないでしょうか。
準備するものは以下のサイトで確認できます。
国債購入-ゆうちょ銀行
まとめ
ゆうちょ銀行の魅力は、相談窓口の多さです。まずは、貯蓄・国債で手堅い資産を築きましょう。将来は、投資信託、つみたてNISA、iDeCoといった資産運用商品などを検討するとよいでしょう。【関連記事をチェック!】
50歳からの暮らし整理術、70歳まで働き続けるために必要なことを考える
年収200万円だったら、手取り額はいくら?手取りは年額160万円・月額13万円
細かい支出を振り返ってみよう!3000円の使い方で考えるお金の価値観