鉄道/エリア別の鉄道旅行

東海・北陸の鉄道旅行(3ページ目)

名古屋を中心とした東海の鉄道事情および北陸の鉄道の中で話題となっているJR氷見線やライトレール、万葉線などのトピックを紹介する。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

東海から北陸への二つのルート、あなたならどっちを選ぶ?

ひだ
名古屋から富山へ。時間は北陸本線経由よりかかるが、車窓風景は断然素晴らしい。下呂や高山で途中下車しながらのんびり旅を続けるのもオススメだ
名古屋から北陸へ向かう場合ふたつのルートが考えられる。ひとつは、名古屋駅から特急「しらさぎ」に乗る行き方。これなら米原から北陸本線に入り、乗換えなしで福井、金沢、富山へ行ける。

もうひとつは、高山本線経由の特急「ひだ」で富山へ行く方法がある。富山まで4時間近くかかるので、スピード感溢れる「しらさぎ」より20~30分遅いが、飛騨川や宮川沿いの渓谷美は絶景の連続だ。

北陸のJR各線、イチオシの路線は?

はくたか
首都圏から北陸を目指すなら、上越新幹線・越後湯沢で「はくたか」に乗り継ぐのが速い
北陸のJRは北陸本線をメインに枝分かれする支線が何本もあるという図式だ。北陸本線は、大阪・京都方面からの特急「雷鳥」と「サンダーバード」、名古屋と連絡する「しらさぎ」、上越新幹線から越後湯沢でリレーして富山・金沢へ向かう特急「はくたか」、新潟方面からの特急「北越」が金沢・富山間で行きかう日本有数の特急街道になっている。「雷鳥」「北越」は国鉄時代からの車両だが、「サンダーバード」「しらさぎ」「はくたか」は、流れるようなスマートな車体で爆走している。

沿線には、加賀温泉郷、金沢といった観光地の他、福井、富山といった県庁所在地もあるので、観光、ビジネス双方の旅客で賑わう。

JRの支線は、福井からの越美北線、津幡から能登の和倉温泉へ向かう七尾線、高岡からの氷見(ひみ)線と城端(じょうはな)線、糸魚川から南下する大糸線といったところだ。
氷見線の雨晴海岸
短いけれど変化に富んだ車窓が楽しめる氷見線。最大のビューポイントは雨晴(あまはらし)海岸だ。うまくすれば、海の向こうに立山連峰が望めるかもしれない

ハットリくん列車
藤子不二雄さんの生地にちなんで「忍者ハットリくん」のラッピング車両も走っている
オススメは氷見(ひみ)線。短いながらも車窓の変化に富んだ路線で、特筆すべきは雨晴(あまはらし)海岸の絶景だ。終点の氷見は漁港であるとともに漫画家・藤子不二雄Aさんの生地なので、町の中で彼の生み出したキャラクターに出会えるし、忍者ハットリくんを描いたラッピング列車も走っているのが楽しい。

 

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