ユニークな路線発掘、東海・北陸の鉄道旅行
東北・北陸の鉄道をご紹介します。
名古屋を起点に延びる基幹ルート
|
名古屋駅のビルは世界一高い駅舎となる堂々たるセントラルタワーだ |
東海地方の鉄道の中心は何と言っても名古屋駅だ。堂々たる高層の建物は、「世界一背が高い駅ビル」としてギネスブックにも認定されている。名古屋駅には数多くの列車が発着しているが、主役ナンバー1は、もちろん東海道新幹線。最新のN700系をはじめ、東京へ、新大阪や博多へと日本の鉄道の代表として活躍している。
在来線は、東海道本線、中央西線、関西本線の3本だが、東海道本線の大府から分岐する武豊線の列車、同じく岐阜から分岐する高山本線の特急、関西本線の河原田から分岐する伊勢鉄道を経由して紀勢本線・参宮線へ直通する列車なども出入りして賑やかだ。
車窓が楽しめる特急と速さ自慢の快速
|
特急「ワイドビュー南紀」(左)と「ワイドビューひだ」(右)。観光地目指して、それぞれ南と北へ発車していく |
この中で目につくのは、「ワイドビュー」が愛称の頭に付く特急だろう。名前の通り窓がワイドで座席の位置もやや高くて見晴らしがいい。中央西線・篠ノ井線経由で長野を目指す「ワイドビューしなの」、温泉地下呂や小京都高山への観光客に人気の高山本線経由「
ワイドビューひだ」、それに紀伊半島の那智勝浦や熊野一帯の観光に便利な紀勢本線経由の「ワイドビュー南紀」が新幹線ホームに近い乗り場から相次いで出発していく。
|
快速「セントラルライナー」は中央西線を走る有料の座席指定電車だ |
特急以外では、「快速セントラルライナー」と「快速みえ」が目につく。「セントラルライナー」は中央西線中津川行きの座席指定快速電車である。多治見までは310円払えば確実に座れるので、特急よりも安く行きたいときには重宝するが、特急とは差がある座席なのはやむを得ないだろう。
|
快速「みえ」はライバルの近鉄と競走しながら鳥羽に向かう |
一方、「
快速みえ」は、僅か2両編成のディーゼルカーで、三重県の津、松阪、伊勢市、そして鳥羽へ行くのに便利だ。こちらは、前一両の前半分だけが指定席という珍しい座席割りだ。1時間に1本の運転で、新幹線からすぐに乗り継げるのがウリだろう。