「どうしたの?」と聞かれても、周りに本音を話せない。ストレスをため込んでしまう人の対処法
いつも周りに気を遣ったり、本音をうまく吐き出すことができなかったりしてしまう人は、ストレスを抱えがちです。そんな人はどうしたらいいのでしょうか?
自分には正直な気持ちで!
対人において、他の人に気を遣うことは悪いことではないですし、何でも本音を言えばいいというわけでもありません。ただし、「自分には嘘をつかないこと」が大切です。フツフツと沸き上がる思いがあるのに、自分自身にもごまかして「ないこと」にしてしまうと、心が壊れてしまうことがあります。きちんとその思いを認識し、消化していく必要があるのです。
自己と向き合うことを日課に。おすすめは「日記」
ストレスを溜めやすい人ほど、1日の終わりに「自己と向き合う時間」を持つことが大切です。自分の気持ちをごまかしてしまう人ほど、自分の内側ではなく外側にばかり気持ちを向けようとします。
ダラダラとSNSを見続けたり、ゲームで遊んだり、見てもいないのにテレビをつけっぱなしにしたり、無音でいるのが嫌だからと音楽を流したりしてしまうのです。そういう人ほど、あらゆる情報、音をシャットダウンする時間を設けましょう。そうしないと、自分の心の声が聞こえにくいからです。
例えば、「瞑想をする」「お風呂で湯船に浸かりながら、ぼーっとする」などでもいいのですが、きちんと言語化したほうが自分の気持ちを認識しやすいもの。個人的には、「日記を書くこと」を日課にすることをおすすめします。
ブログに日記を書いている人もいますが、できれば「誰にも見せないもの」がいいでしょう。誰かに見えてしまうものだと、本音が書けなかったり、人からの評価を気にしたりしてしまいます。「自己と向き合う」ことを目的とするならば、自分しか見ないようなノートに本音をつづるようにしたほうがいいでしょう。
負の感情こそ、見て見ぬふりをしてはいけない
自己と向き合うときは、「自分は今、どんな気持ちなのか」「どうしてそんな気持ちなのか」「どうしたらそれは解消できるのか」について、内面を深く見つめることが大切です。そして、自分の中にある怒り、悲しみ、そして劣等感、自己嫌悪などもきちんと受け止めましょう。精神的にキツイ作業にはなりますが、それをごまかしていては、先に進めなくなってしまいます。たとえ人には見せられないような醜い部分があっても、基本、多くの人が似たり寄ったりなものを抱いている(もしくは、過去に抱いていた)ので、恥ずかしがることはありません。
自分の中にある心の闇ととことん向き合っていくと、「もう、こんな醜い自分は嫌だ。幸せになるためにも変わりたい」と腹の底から思えるようになってくるので、そこから脱皮しやすくなります。だから、自分の醜さや弱さと向き合うことは大事なことなのです。
自分とうまく付き合える人は、人付き合いもうまくいく
人とうまく付き合えない人は、自分自身ともうまく付き合えていないことが少なくありません。逆を言うと、自分自身ときちんと付き合えるようになると、人ともうまく付き合えるようになるのです。自分のことをきちんと受け止められるようになると心が安定するので、やたら人に自分を受け止めてもらおうとはしません。“自分が誇れるような自己”であるなら、たとえ人から受け入れられなくても、「どうってこともない」と思えるようになるでしょう。そうすると、「気を遣う」のとは違う、無理のない状態で、程よく人と付き合えるようになります。
また日頃から自己と対話している人は、自己コントロールできるようになります。そうすると、相手を観察する心の余裕が出てくるので、“相手が受け入れやすい言い方”で自分の思いを上手に伝えることができるようになります。その結果、自分の望むような方向に物事を進めることができるのです。
他人とうまく付き合えることを考える前に、まずは自分自身とうまく付き合えるようになることが大事。日々、自己と対話をして、自分のいいところも悪いところも受け止め、負の思いは消化していきましょう。それができるようになると、ストレスを溜めにくくなり、人付き合いも上手になっていきますよ。