2022年夏の大型文房具展示会で見つけた筆記具たち
大手の筆記具メーカーはあまりこの手の合同展示会には参加しないのですが、これからのメーカーや新しく文具に参入するメーカー、海外のメーカーなどのお披露目の場になっているので、面白い製品が見つかることが多いのです。ZERO G TEC「ZERO G Ball 15」220円(税込)。軸色は写真の黒の他、白もある。インク色は黒、赤、青の3色。ボール径は0.28、0.38、0.5、0.7、1.0mmがある。韓国では販売中。日本でも近日発売予定。
WACCA JAPAN「添 綴綴(そう つれづれ)万年筆ペン」7480円(税込)。軸はアルミ製。軸色はシルバーとマットブラックの2色。カートリッジ付属タイプやペンケースにもなる桐箱入りのタイプもある。発売中。
手持ちのボトルインクなどを使って、自分が好きな色のオリジナルのカラーペンやラインマーカーが作れるキットです。何度も色を入れ替えて使うという製品ではないのですが、構造がシンプルな分、扱いやすく、何本も用意して、カラーペンのように使うのにはとても便利。ものすごく多くの色のインクが発売されている現在だからこそ活きる製品ですね。
2022年夏の大型文房具展示会で見つけたメモツールと手帳3選
kamiterior「memoterior mini ねこもよう」880円(税込)。表紙に描かれたそれぞれの猫のイメージに合わせた10種類の紙を綴じたメモ帳。猫はさばとら、ちゃとら、みけ、ぐれー、しろくろの5種類。今秋発売予定。
memoteriorは、一冊のメモ帳に複数の種類の紙を綴じた、紙によって変わる書き味の違いを楽しめるメモ帳のシリーズです。その新製品がこの「ねこもよう」。猫をモチーフにした文具はいろいろありますが、このメモ帳は表紙に猫があしらわれているだけではない仕掛けがあります。 60×90mmのコンパクトなサイズに、10種類の紙が10枚ずつ、計100枚のメモ用紙が綴じられていますが、その紙が、表紙に描かれた猫の毛の色などの特徴を表した紙が選ばれているのです。
三毛なら三毛の3色を中心に構成されているといった具合です。また、猫を撫でた時の感触に近い書き味の紙が選ばれていたり、肉球の色を表現した紙も用意されていたりと、かなり凝ったものになっているのです。実用的で、紙の書き比べもできて、猫マニアも満足できるよくできた製品なのです。 メディアキューブの「よんぶんのいちメモ スリム」も面白いメモ帳でした。リモートワークの普及以降注目されている、横に細長いタイプのメモ帳で、幅が210mm、高さが80mmの、キーボードの前に置いても、手で持っても扱いやすいサイズが、まず魅力的です。買い物メモやTo Doリストなどの、リスト的な使い方には、このサイズはとても使いやすいのです。
さらに、各ページは4分割できるようにミシン目が入っています。メールアドレスなどを書いて渡したりするのにちょうどいいサイズになるわけです。 さらに、罫線は方眼罫のタイプと五線譜タイプの2種類を発売。4分割できるミシン目が自動的に4小節を区切る線になっているのが気が利いています。
また、綴じ部分に穴が空いているのですが、これが、販売店で什器などに陳列しやすいようにと配慮された、フックに掛けるための穴なのです。ユーザーとしては例えばここにヒモを通してストラップ付きのメモ帳として使ったりもできて、面白いアイデアだなと思いました。 最後に、文匠の「LETSクリアシステム手帳」も、目を惹きました。かつてのビジネスマン御用達的な使い方ではない、より個人的にカスタマイズできる手帳として現代のシステム手帳にぴったりのデザイン。キレイに180度開くPVCビニール製の透明カバーは、中に入れるページ次第で好きな表紙にカスタマイズできる仕様です。
そして、単に透明にするだけでなく、留め具や小口部分には革が使われていて、システム手帳らしい落ち着きも演出。革の質感とビニールの質感のコントラストが新鮮です。ビニールに直接革が縫い付けられているのがいいですね。