年金・老後のお金クリニック

来年60歳になります。結婚するまでの約4年は国民年金保険料が「未納付」となっていたようです

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。今回は、国民年金保険料が約4年間未納になっていた人からの質問です。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

拝野 洋子

執筆者:拝野 洋子

ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士 / 年金・社会保障ガイド

  • Comment Page Icon
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。今回は、国民年金保険料が約4年間未納になっていた人からの質問です。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:来年60歳になりますが、過去に合計約4年間の国民年金保険料の未納期間が。満額に近づける方法はある?

「私は1963年2月生まれの現在59歳。2023年2月で60歳になります。ねんきん定期便が届き、確認していたのですが、私が国民年金に加入したのは22歳の頃だったようです(22歳で大学を卒業し、以後自営業でした)。さらに、24歳で結婚するまでの約2年は国民年金保険料が「未納付」だったようです(昔は強制加入ではなかったと思うので、こういう形になっていたようです)。結婚以降は会社員の夫の「第3号被保険者」です。今から年金の未納期間のお金を払うことは難しいですよね? なにか満額に近づける手立てはありますか?」(59歳・女性)
 
過去2年間、国民年金保険料の未納期間が……! 将来もらえる年金を満額に近づけるには?

過去4年間、国民年金保険料の未納期間が……! 将来もらえる年金を満額に近づけるには?

   

A:20歳(1983年2月)から24歳までの4年間、国民年金保険料の未納付分は、60歳以降国民年金に任意加入して保険料を支払うことができます

相談者は、20歳(1983年2月)から2年間は国民年金に未加入、さらに加入後も約2年間は国民年金保険料が未納だったとのことですが、残念ながら当時の国民年金保険料月額5220円から7100円(昭和58年2月から昭和62年2月)を、今から支払うことはできません。

4年分の未納だった国民年金保険料は、60歳以降、国民年金に「任意加入」することで、将来もらえる年金を満額に近づけることはできます。60歳~65歳までの間に国民年金保険料(令和4年度の場合は月額1万6590円)を4年間支払いましょう。

国民年金の任意加入手続きは、お住まいの市区町村役場または年金事務所で行うことができます。年金手帳(または基礎年金番号通知書など)、預金通帳、印鑑、運転免許証など身分証明を持参する必要があります。
 

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

【関連記事をチェック!】
60歳以上で国民年金に「任意加入」すると、将来どのくらい年金増えるの?
国民年金保険料の支払いは何歳から何歳まで?
年金の満額っていくらなの? 国民年金の満額は令和4年度で約77万7800円
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/11/30まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます