Q:自分に終活の準備など、今から何をしておいたほうがいいですか
「私は70歳で一人暮らしです。終活や、自分にもしものときの準備は何をしておいたらいいですか。近所付き合いはありますが親戚たちとは疎遠です」(匿名希望)終活って何をしたらいいの
A:まずは、エンディングノートを作成してみてはいかがでしょうか
自分に万が一があったときのことが心配であれば、周囲の人に、こうしてほしいと伝えておくことが大事です。まずは、エンディングノートを作成して、信頼できる人に話しておく、目に付くところに置いておくなどをしておくといいと思います。書店に行くと、いろいろなエンディングノートを目にすることと思います。自分が使いやすいもので構いませんし、購入しなくても手持ちのノートでもいいのです。以下のようなことを書いておくといいでしょう。
【1】自分が生まれたところ(本籍)
【2】危篤になった場合や亡くなったときに連絡してほしい親友や友達・仲間の名前、連絡先
【3】自分が患っている病気や、通院している(通院していた)病院やかかりつけの医院
【4】介護が必要になったときのこと(自宅にいたい、介護施設に入居したい)
ただし、エンディングノートは法的な効力はありませんので、自分の死後、必ず実行してほしい内容であれば、遺言書を残す必要があります。遺した遺言は、自分の死後に遺言執行者によって実行されます。遺言書には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3種類があります。自筆証書遺言は費用もかからず手軽に作成できる半面、要件を満たさず無効になるケースもあるのでよく調べておくことが必要です。
また、自分が認知症になる、病気やケガで動けなくなったときなどに、このようにしてほしいということを、意思がはっきりしているうちに、信頼する人にお願いして、成年後見人として契約してもらうのも一つの方法です。
まずは、手軽にエンディングノートを作成してみてはいかがでしょうか。気持ちの整理ができるようになると思います。
※老後のお金について専門家に質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
【関連記事をチェック!】
60代からの「終活」、まず何から? エンディングノートから始まる幸せな老後