離婚

misonoに壇蜜も…幸せのために「別居婚」を選ぶ理由。軽視できない3つの“危険”も…

近ごろ「別居婚」を選ぶ芸能人カップルが増えていますが、その“理由”とは? 一方で軽視できない3つの“危険性”を夫婦問題研究家の岡野あつこが解説します。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

離婚のリスク回避のための「別居婚」も

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先日、歌手のmisonoさんが、3年以上続いている「別居婚」について「離婚を前提に離れたりとかではない」「(別居婚をしていて)めちゃくちゃ幸せです」とコメント。夫でミュージシャンのNosukeさんも「僕はしてもしなくてもいい派なんで。misonoがしたいならいいですよ、って感じです」とmisonoさんの考えを尊重していく様子が話題になりました。

じつは、結婚をしていても別々の住まいで暮らす別居婚をしている芸能人はmisonoさんとNosukeさん夫婦だけではありません。有名なところでは、タレントの壇蜜さんや菊池桃子さん、ミュージシャンのダイヤモンド☆ユカイさんなども別居婚のスタイルで生活しているといわれています。

以前であれば、別居婚という決断は、「離婚の準備段階」というイメージが強くあったはず。「やがて離婚することになるけれど、そのために生活環境を整えたり、心の準備をしたりするために必要な別居」という位置づけでした。

ところが最近では、「離婚はしたくないので、絶体絶命の危機に直面しないためにも、お互いに心地いい距離を置いて暮らす、リスク回避のための別居」という目的で別居婚をスタートさせる夫婦も増えています。

たしかに、結婚をすることで愛するパートナーと夫婦になる安心感を得られ、それでいてお互いに依存することなく、自分らしく生きていくことができる別居婚は「今」という時代にふさわしいように見えます。四六時中一緒にいるというライフスタイルではないため、夫婦の危機も訪れにくく、いつまでも「仲良し夫婦」でいられるというメリットもあります。
 

別居婚が“危ない”3つの理由

もちろん、別居婚にはデメリットもあります。たとえば、「お金がかかる」という問題は大きいでしょう。別居婚は異なる住居にひとりずつ暮らすため、家賃や生活費は2倍かかることが考えられます。売れっ子芸能人のように、経済的に自立していなければ不可能なライフスタイルです。

「相手の短所が見えにくい」ということがデメリットにつながることもあります。結婚生活の助走としては、ほどよい距離感が居心地のよさにつながりますが、ひとたび相手の短所に気づいてしまった場合、離れていることが心の距離に直結する危険性も。小さなトラブルが原因で、一気に気持ちが冷めてしまうケースも少なくありません。

ほかにも、「浮気や不倫の心配」も考えられます。夫婦が一緒に暮らさない分、お互いに自由な時間ができるため、新しい出会いが生まれやすいのはたしか。信頼関係がしっかり構築されていないと、浮気や不倫の誘惑に負けてしまう危険性もあるでしょう。

夫婦は、お互いのいいところも悪いところも受け入れ、たとえ問題が生じても見ないフリをするのではなく、それを乗り越えながら絆を深めていくのが理想的。それは、同居でも別居でも同じことです。幸せになる方法がひとりずつ異なるように、夫婦のあり方も違っていていい時代になりつつあるのです。
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