孤独に押しつぶされそうになったとき、どうすればいい?
まず「なぜ、孤独に押しつぶされそうなのか」を理解する
孤独に押しつぶされそうなときは「自分の感情に振り回されている状態」だといえます。ですから、客観的に今の自分を見つめる訓練が必要です。そもそも、なぜ人は孤独に押しつぶされそうになることがあるのでしょうか。例えば、以下のようなことが原因だと考えられます。1:暇で退屈だから、気分が落ちている
2:楽しそうな人と比べるから、孤独を感じる
3:依存していた相手にフラれたから、孤独に陥っている
4:孤独を受け止められないから、つぶれそうになる
それぞれの原因にあった解決方法を1つずつ紹介していきます。
1:暇で退屈だから、気分が落ちている
静かに自己と向き合うことが苦手な人は、暇で退屈なときほど気分が落ちてしまい、負の感情に振り回されがちです。本来は、こんなときこそ自分の心の奥底を冷静に見つめ、「自分は何を望んでいて、それを叶えるためにはどうしたらいいのか」などを深く考えるのが大切。ですが、それができなくて悪い方向に進んでしまうくらいであれば、とりあえず気を紛らわせたほうがいいでしょう。暗い部屋に1人でいると気分が落ち込みやすくなるので、お日様が出ている時間帯に外の空気を吸いに行ったり、逆に外が暗くなっている時間帯には、早く寝ることを選択したりしましょう。寝ることで心をリセットできることもあります。
また、趣味などの「好きなこと」に没頭していて孤独に陥る人はあまりいません。孤独を感じそうなときほど、「自分を喜ばせること」をしてみましょう。また、主人公に感情移入できるような映画を観たり、小説を読んだりするのもいいでしょう。本を読むなら、「孤独を克服させるヒントとなる本」を読んでもいいですしね。
もし1人では乗り切れられないほど辛いときは、きちんと誰かに助けを求めましょう。親や親しい友だちはもちろんのこと、「こころの相談の窓口」に連絡をするという選択肢もあります。
2:楽しそうな人と比べるから、孤独を感じる
孤独に押しつぶされそうになる人ほど、視野が狭くなっている可能性も。楽しそうにしている人と自分を比べ、「私だけがこの世で天涯孤独で不幸な人間だ」なんて思ってしまい、周りのことが見えていないから、余計に孤独を感じるのです。誰もが皆、愛するパートナーがいたり、家族団らんで楽しんでいたりするわけではありません。また、どんなに近しい存在がいても、いつでも心が通じ合えるわけではないので、パートナーがいようと、家族がいようと、孤独を感じることはあります。
自分だけが孤独な存在ではないことをきちんと理解し、むしろ周りに孤独な人がいたら、手を差し伸べられるようになるといいでしょう。そうしたら、いつのまにか自分も孤独ではなくなっているはずです。
3:依存していた相手にフラれたから、孤独に陥っている
失恋などで孤独に陥っている場合は、少し対策が変わります。精神的に自立している人は、失恋をしたら寂しさを感じつつも、なんとか乗り越えていけるでしょう。しかし、人に依存してしまう人は、自分で自分を支えることができないので、孤独に心がついていけない場合もあるはず。そんなときこそ、「精神的な自立」を学ぶチャンスなのです。精神的に自立できるようになると、生きるのが楽になります。誰かに頼らなくても、自分1人で快適に過ごせるようになるからです。ただ、どうしても苦しくて仕方がない場合は、親しい友人などに連絡をとって、話を聞いてもらいましょう。それだけでも心は落ち着きます。
1人で家にいるのが辛いときは、「動物や植物を育てる」のもおすすめです。家の中に自分以外に生きている存在があることで、心が癒されることも。失恋をしたときほど、家にお花を飾るようにするといいでしょう。
ペットを飼うと、その純粋な愛情ゆえに「1人ぼっちではない」と思えることがあります。ただし、飼う場合は、最期までお世話をする覚悟が大切ですよ。
4:孤独を受け止められないから、つぶれそうになる
先ほども伝えたように、家族がいようが、パートナーがいようが、人は誰もが孤独な存在です。結局、人間は1人で生まれ、1人で死んでいくのが定めであり、「自分の人生を1人で歩む旅人」のようなものだからです。ゆえに、誰かの人生に乗っかることはできません。孤独から逃れようと思えば思うほど、苦しんでしまうことがあります。だから、腹をくくって、孤独を受け止めてしまったほうが、楽になれるでしょう。孤独は「あるもの」として捉え、「孤独と上手に付き合っていくにはどうしたらいいのか」と考えられるようになると、だんだん孤独を恐れなくなってくるはずです。
孤独に陥ってしまいそうなときほど、冷静に自分を客観視して、今回、ご紹介した対策案を参考にして、どうか乗り切ってくださいね。