夫のきょうだいとのつきあい方に困っている妻たちも多いのではないだろうか。適度な距離を保てればいいのだが、なかなかそうもいかないこともある。
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「義姉」をおもしろがる娘が不安……

「義姉がうちの娘に妙なことを吹き込むんです。教育上、よくないからやめてほしいんだけど、夫は『それもまた人生、いいんじゃないか』とどこ吹く風。今が大事な時期なのに」

眉間にしわを寄せるのは、ユリさん(40歳)だ。10歳の娘と6歳の息子がいるが、娘は「おばさん」にあたるユリさんの夫の姉と仲良くしている。

「義姉はマリという名前なので、娘は彼女をマリリンと呼んで慕っているんです」

仲がいいのはよしとしても、この義姉がユリさんから見ると少し変わった人だという。

「義姉はバツ2なんですよ。20代、30代で結婚していずれも数年で離婚。子どもはいません。今は外資系の企業で働くバリキャリなんですが、性格的には協調性がないしマイペースな人。法事で親族が集まる機会があっても、ふらっと来ていつの間にかいなくなってる。みんなは『マリちゃんはいつもああだから』『仕事に行ったんじゃない?』と軽く流す。でも法事なのに最後までいないのは失礼じゃないですか。夫にそう言うと『ねえちゃんはいいんだよ』と。なぜ特別扱いされているのか不思議です」

別に誰かに迷惑をかけているわけでもないし、かまわないだろうというのが夫はじめ家族の言い分なのだが、どうしてもユリさんには納得ができない。

「ときどき娘が彼女に誘われて食事に行くんですが、10歳の娘に対して『人生は思い通りにいかないからね。それでもたくましく生きていかなくちゃダメよ』というような人生観を吹き込んでいるみたい。娘には『がんばって努力したら、夢は叶う』と私は教えているのに……。夫はそれを聞いて『ねえちゃんらしい』と笑っていましたが、子どものうちから人生が思い通りにいかないなんて思ってほしくない」

ユリさん、義姉の“我が道を行く生き方”がどうにも気に入らないようだ。
 

協調性がなにより大事?

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ユリさんは、厳しい両親に育てられ、私立の女子中学からエスカレーターで大学進学して卒業した。名の通った企業に入り、そこで知り合った男性と結婚して2児をもうけ、今がある。

「女の人生としてはまあまあかなと思っています。私自身は仕事のキャリアを積まなかったけど、子どもに恵まれて家庭を築くのもまた大事な人生のキャリアだから。娘にも私の生き方を否定してほしくはないんです」

だからといって、自分の生き方を押しつけるつもりもないとユリさんはあわてて付け加えた。だったらいろいろな生き方があることを知らせるためにも、マリさんと娘の仲を裂いてはいけないように思うが……。

「義姉は悪い人ではないけど、とにかく協調性がないんですよ。協調するより自分の勝手を優先させる。娘にそれを見習ってもらいたくない」

自分の人生は自分のもの。協調性を重視するあまり、周りの目を気にしたり必要以上に圧を感じて自分自身を大事にできない人もいるのではないだろうか。

「そこはうまく世の中を渡っていく術を身につければいい。周りとの軋轢を起こすとつらいのは本人ですから。娘は義姉に憧れているくらいなので、もともと少し協調性が薄い子なんです。長所を伸ばせというけど、そこは長所ではない。義姉のおかげで娘の短所が突出してしまうのではないかと不安なんです」

頼みの夫は、「娘だって、そのうち自分にとって何が正解かわかるようになる」と言うだけ。ユリさんの不安をわかってくれないのだという。

「義姉には先日、それとなく『あんまり娘に強い影響を与えないでくださいね。まだ未熟なのだから』と釘を刺したんです。義姉はケラケラ笑いながら、『あの子は楽しみよ。心がとっても自由だもの』って。いや、それが困るんだと思ったんですが」

心が自由な子を、ユリさんはもっと楽しみにしてもいいのではないだろうか。人間にとって何より大事なものをきちんと持っているのだから。

「いやいや、学校生活や社会生活においては、それが仇になることも多々あると思いますよ」
どこまでもユリさんの不安は消えないようだ。

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