「結婚はまだ?」「恋人はいるの?」と聞かれたら……
「結婚はまだ?」と聞いてくる相手の思想を理解しよう
「生き方の多様化」が提唱されつつある現代。そんな状況下でも未だに、独身者に対して結婚の可能性などを聞いてくる人はいます。そんな人に出くわしたときは、まず「相手の思想を理解すること」が大切です。このような質問をしてくる人は、基本的に「結婚して、子どもを育てることが、人としての幸せなのだ(それ以外は幸せではない)」と思い込んでいる傾向があり、それが“その人の価値観”です。
接し方の対応策は、あなたがその相手と「どんな関係を築きたいのか」によって変わります。その場を取り繕うだけでいいのであれば、相手の価値観を否定しないほうがいいので「いい人がいたら結婚したいと思うのだけど、なかなかいなくてね」と、恋人がいる場合は「早く結婚したいとは思っているんだけどね」と、(嘘でもいいから)言っておきましょう。
「結婚したいと思っていない」なんて言ってしまうと、相手が説得してくる可能性があるため、余計に面倒な事態になってしまうことも。特に、既婚者の中には「結婚している自分は、幸せなはずなのだ」と自分自身に言い聞かせるために、独身の人が幸せだったら“困る”と感じる人もいます。
本来、幸せの形は人それぞれ。でも、その本質を分かっていない人もいます。そういう相手の場合は、“相手の価値観を否定しない回答”をしたほうが、場は収まりやすいでしょう。
分かり合いたい相手には、本心を話そう
その場をやり過ごすだけでなく、きちんと分かり合いたい相手の場合は、返し方を変えたほうがいいこともあります。自分も「結婚したい」と思っているのであれば、先述の回答でいいのですが、結婚願望がない場合は、もう少し本心を話したほうがいいでしょう。あなた自身が「きちんと分かり合いたい」と思える相手ということは、あなたの幸せを願い、心配してくれる人のはずです。そんな相手なら、「自分は独身が向いているし、今はとても幸せなのだ」という本心を伝えれば、安心してくれるかもしれません。
相手はあなたが独り身で寂しい思いをしているのでは?と心配しているので、そうではないのだということをきちんと伝えてあげるといいでしょう。
「独身生活の良さを知り、活かすこと」が自分らしく生きるヒント
結婚願望があるのに、婚活がうまくいかない人にとって、「結婚はまだ?」という質問は、とても腹が立つものでしょう。ただ、そんな人ほど、自分自身をきちんと見つめることも大切。腹が立つということは、あなた自身が「結婚しなければ、幸せになれない」と感じている可能性があるからです。人生は、「結婚したら幸せ。そうでなくては不幸」なんて、単純なものではありません。さらに、独身の期間中に「今の自分だからこそできることは何か?」について考えることも大切です。独身だからこそ、仕事に集中したり、趣味三昧で楽しんだりすることも可能です。働いたお金は自分のためだけに使うことができるし、なによりも自由です。そういう独身の環境を活かせる人は、独身生活をそれなりに楽しめるはず。
また、「自分には魅力がないから結婚できないんだ」という誤ったコンプレックスを抱いていると、「結婚はまだ?」という質問にイラッとしてしまいやすくなるのかもしれません。もちろん、「既婚者はみんな魅力があって、独身者はみんな魅力がない」なんてことはありません。それに、結婚は人智を超えた“ご縁の力”が働くものでもあります。
もちろん何かコンプレックスがあるなら、自分のためにも克服したほうがいいですが、その欠点があるから、結婚できないという訳ではないはずです。人は総合的に相手の魅力を見るものなので、何か欠点があったとしても、それを上回る魅力があれば、好きになってくれる人はいます。欠点を見つめるのではなく「自分の長所を磨く」ようにしたほうが、自分も楽しいし、人に好かれやすくなるはず。
結婚したくても、したくなくても、独身でいるうちは、思う存分「自由」を楽しみましょう。独身を楽しめるようになったときには、コンプレックスなんて抱かなくなってくるもの。これからの時代のキーワードは、「多様化」です。「独身でいたら肩身が狭い」なんて価値観は、どんどん古くなっていくはずです。既婚、独身に限らず、自分らしい生き方を選択しましょう!