亀山早苗の恋愛コラム

離婚を繰り返す男に共通点はある?自ら「離婚を切り出す男」と妻に「離婚を切り出される男」

3度目の離婚を公表した俳優・いしだ壱成(47歳)。言わずとしれた石田純一(67歳)の息子である。父親も東尾理子(46歳)との不仲がささやかれているが、息子のほうはすでに離婚。生活が苦しく、ハローワークに通っても仕事が見つからず、うつ病が再発したという。気の毒な状況ではある。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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離婚を繰り返す男と一口にいっても、自分から切り出すのか妻から切り出されるのかによって、結婚観や人生観は違うだろう。
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離婚を「自ら切り出す男」

自ら離婚を繰り返す男は、たいてい「他に好きな人ができた」のが理由だ。好きな人ができると結婚しなければいけない、結婚したいと思い込み、すぐに離婚に走る。

経済的に困っていないのが特徴で、「離婚するたびに一文無しになる」と苦笑する男性に話を聞いたこともある。彼、サダオさん(55歳)は会社を経営しているが、経営者としては実直で、派手に商売を広げることはせず、足下を見て仕事をしていると言う。それなのに50代半ばで4回目の離婚をした。そのつど、身の回りのものだけもって自分が家を出ていくのだ。もちろん、その裏には必ず好きになった女性がいる。

「新しく好きな人ができると、もうずっとその人と一緒にいたいと思ってしまうんですよ。だから離婚するしかなくなる。そこから裸一貫、また一生懸命仕事をする。その繰り返し。僕、財産なんて何もないんです。我ながらバカだなと思うけど、素敵な女性を見ると話したいと思うし、話が合えばもっと会いたいと思うし……」

つまりは自分に正直なのだろう。だがそのたびに「損をしている」と笑った。今回が最後だからともうじき5回目の結婚をする。こういう人は自力で完結しているし、妻だった女性たちから恨まれているわけでもない。
 

離婚を「切り出される男」

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一方、妻から離婚を切り出されることが続く男性はどうだろう。

「私はバツ2の男性と結婚したんですが、3年ほど暮らしているうちに、前の妻たちが離婚したいと思った気持ちがよくわかりました。いい人なんだけど金遣いが荒すぎる。それも、みんなに奢ってしまうんです。見栄を張りたい気持ちと、寂しがり屋だから奢って友だちでいてもらいたい気持ちがあるんだと思う。夫にそれを指摘したら、『だってみんな時間を作って集まってくれるんだよ。奢りたくなっちゃうじゃないか』と言っていました。奢らなくても友だちでいてくれる人が本当の友だちなんだよと言うと涙ぐんでいましたね。夫は小・中学校でいじめにあったトラウマを引きずっていたようです」

そう言うのはイズミさん(38歳)だ。10歳年上の夫のつらさは理解できたが、ろくに生活費も負担しないような男性と一緒にいるのは5年が限界だった。

「離婚してからは養育費だけもらっています。彼は娘をとてもかわいがっているし、私も友だちとしてつきあう分にはかまわないので、よく3人で食事をしたり出かけたりしています。友人たちからは“変な元夫婦”と言われていますが、ともに生活するのは無理でも、元家族としての関係は築けていると思います」

結婚向きではない男性だったということなのかもしれない。独身時代と同じような消費生活を望む男性に結婚は息苦しいだろう。

結婚したらとたんにいばり始める男は論外だが、強気の女性が好きなのに、一緒に暮らすようになるといじけてばかりいる男もいる。

「私もバツイチですが、私が強気なので最初の夫は逃げ出した(笑)。4年ほど前に『あなたのように強気で明るい女性が好き』とアプローチしてきたバツ2の男がいまして。彼自身も強気で生きていくのが理想だと言っていたので気が合ったんです。いや、合ったような気がしたんです。私は自分の人生に対して強気で生きていきたいというだけで、パートナーに強い言葉を投げつけたりするタイプではありません。ただ、結婚直後、夫がリストラされそうになったんですよ。そのときは辞めるな、会社にしがみつけと叱咤激励しました。いろいろ策も練って、結局、夫は生き残れたんですが、それ以来、私の言うことを絶対視するようになって……。これ、意外とうっとうしいんです(笑)」

カオルさん(42歳)は、38歳のとき9歳の息子を連れて再婚した。夫はカオルさんのたくましさが好きだったのだろうけれど、その後はやたらと従順な人になってしまった。一緒にいても刺激もなければ、生き方を敬うこともできない。

「彼はもともと強気な人ではなかったんですね。誰かに付き従うように生きるのが好きなんだと思う。私は夫とは対等でいたい。貶められるのも持ち上げられるのも性に合わない。別れたいと言ったのは私から。夫に理由を求められて『ごめん。一緒にいて退屈なの』と言ってしまいました。すると『最初の妻も2番目の妻もそう言った』って。ちょっと笑いました。彼も笑ってた」 

離婚はしたものの、カオルさんも元夫と定期的に会っている。息子が彼を慕っているからだ。夫としてはどこかイライラさせられたが、友だちだと思えば気楽につきあえる。

女性から離婚を切り出される男は、どこか優しい、言い換えれば優柔不断なところがあるのかもしれない。そこが理解できれば、別れてもいい関係を維持できそうだ。
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