年金・老後のお金クリニック/年金の繰下げ受給・繰下げ受給についてのQA

年金を繰下げして受給するとき、1年ごとに年金額は見直しされるの?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。今回は、年金額の見直しについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

執筆者:All About 編集部

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。今回は、年金額の見直しについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:年金の繰下げ受給のとき、年金額は1年ごとに見直しされるの?

「まもなく65歳になりますが、まだ仕事を続けて、年金を繰り下げる予定です。年金額は、1年ごとに見直しされると聞きました。繰り下げするときの年金額も1年ごとに変わるのですか?」(匿名希望)
 
年金を計算するときの基礎となる金額は毎年変わるの?

年金を計算するときの基礎となる金額は毎年変わるの?

 

A:繰下げ受給したときも、年金額は毎年見直しされます

そもそも年金額とは、受け取る時点においての物価スライド・マクロ経済スライド等が反映された金額を元に計算されます。65歳から年間77万7800円(令和4年度・老齢基礎年金満額)の年金を受給していたとしても、毎年金額は、改定される可能性があるのです。

質問にある「繰下げ受給」ですが、これは65歳から始まる老齢年金の受給開始時期を遅らせると、遅らせた期間(1カ月単位)に応じて、増額された年金額を、生涯にわたり受け取れるという制度です。1カ月繰り下げるごとに0.7%増額され、その増額率については生涯変わりません。

2022年(令和4年)4月から、令和4年4月1日以降に70歳に到達する人(昭和27年4月2日以降に生まれた人)を対象に、最長75歳(※)まで繰り下げすることができるようになりました。75歳まで繰り下げると、最大84%増額となります。

※昭和27年4月1日以前に生まれた人は70歳までしか繰り下げできません

繰下げ受給によって受け取る年金額は、年金額に増加率を乗じた金額です。よって、年金額は毎年改定される可能性があるので、繰下げ受給をして受け取る年金額も同様に、毎年見直しされるということです。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。

監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)

 
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