オンライン専用以外の低価格プランも競争激化
低価格のサービスとして注目を集めたのは、オンライン専用プランだけではありません。人気を集めたのはむしろ、KDDIの「UQ mobile」やソフトバンクの「ワイモバイル」といった携帯各社のサブブランドかもしれません。特に注目されたのは、UQ mobileが6月に「auでんき」など指定の電力サービスを契約することで割引が受けられる「でんきセット割」の提供を開始したこと。最も安いプランであれば月額990円で利用できる安さに加え、電力サービスさえ契約すれば単身者でも割引が受けられるという手軽さから人気を博し、9月には電力に加え固定ブロードバンドも割引対象に含めた「自宅セット割」へと進化しています。
UQ mobileは単身者でも割引が受けられる「でんきセット割」の好評を受け、固定ブロードバンドにも対象を広げた「自宅セット割」へとリニューアル。同時期にCMキャラクターのリニューアルを図ったことでも話題となった
そうしたこともあってかNTTドコモは、そのMVNOと連携し、ドコモショップでMVNOのサービスを契約・サポートしたりする「エコノミーMVNO」という取り組みを10月より開始しています。NTTドコモは元々低価格の領域に弱く、ahamoの好調をもってしてもなお、KDDIやソフトバンクのサブブランドに対抗しきれていなかったことから、外部のパートナーの力を借りて低価格サービスの充実を図る動きに出たといえるでしょう。
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