年金・老後のお金クリニック/公務員の年金についてのQA

公務員の退職共済年金は、どんな人が受給できるの?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、退職共済年金がもらえる人についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

All About 編集部

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、退職共済年金がもらえる人についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:退職共済年金がもらえる人とは?

「退職共済年金は、誰がもらえますか? 公務員だったらみんな受給できるの?」(匿名希望)
 
退職共済年金は、公務員がもらえるの?

退職共済年金は、公務員がもらえるの?

 

A:2015年(平成27年)9月30日までに年金受給権が発生した公務員が受け取れます

公務員と会社員の年金制度の「官民格差」を是正するために、2015年(平成27年)10月1日から公務員の共済年金は、厚生年金に統一されて、公務員や私学教職員も厚生年金に加入することになりました。この一元化により共済年金の3階部分としての「職域部分」が廃止され、新たに「年金払い退職給付」が創設されました。

一元化後の現在も、一元化前に運営されていた公務員の共済年金については各共済年金組合が管理しています。したがって、一元化前の2015年(平成27年)9月30日までに受給権が発生した元公務員は「退職共済年金」というものを受け取っています。退職共済年金は次の受給資格を全て満たすと支給されます。

・65歳以上であること。
・1年以上の組合員期間があること(または退職した人で、組合員期間1カ月以上を有すること)。
・共済組合員期間等(国民年金や厚生年金等、他の公的年金の加入期間含む)が25年以上であること。

 
2015年10月1日以降に、年金の受給権が発生した公務員は、退職共済年金ではなく、厚生年金を受給することになります。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)

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