インターネット接続サービスの「So-net」や、光ブロードバンドの「NURO光」などを提供している、ソニー系の通信事業者であるソニーネットワークコミュニケーションズ。同社が携帯大手からネットワークを借り、MVNO(仮想移動体通信事業者)として提供しているモバイル通信サービスが「NUROモバイル」になります。

「ahamo」など携帯大手のオンライン専用プランと何が違うのか、詳細を確認してみましょう。
 

3つのSNSの通信量をカウントしない料金プラン

NUROモバイルはこれまで、3GBの通信量と従量制の音声通話を、月当たり792円と格安で利用できる「バリュープラス」などを提供してきました。非常に低価格ながらも、プランによっては3カ月ごとに通信量をプレゼントするなど、ソニーらしい特徴のあるサービスです。
NEOプラン

NUROモバイルの主力プラン「バリュープラス」は、月額792円から利用できる低価格が特徴だ

そのNUROモバイルが2021年11月1日、新機軸のサービスとして打ち出したのが「NEOプラン」になります。NEOプランはNTTドコモのネットワークを用いた、20GBのデータ通信ができる料金プランで、無料で5Gのオプション追加も可能です。バリュープラスで最も大容量だったのが8GB(VLプラン8GB)ですので、NUROモバイルの中ではバリュープラスの上位プランという位置付けになります。
NEOプラン

「NEOプラン」は月額2699円で20GBのデータ通信量が利用できるプランだが、他にもいくつかの特徴を備えている

NEOプランは、バリュープラスとは大きく異なる特徴をいくつか備えています。中でも最大の特徴といえるのは、特定のアプリやサービスを利用している時の通信量をカウントしない「NEOデータフリー」を備えていることです。

具体的には「LINE」「Twitter」「Instagram」といった3つのSNSを利用した時の通信量をカウントしない仕組み。これらのサービスは日常的に利用している人も多いことから、それらを利用していれば実質的に20GB以上の通信量を利用できることは大きなメリットに感じる人も多いのではないでしょうか。
NEOプラン

NEOプランには「LINE」「Twitter」「Instagram」を使用した時の通信量をカウントしない「NEOデータフリー」の仕組みを備える。ただし対象外の機能やサービスもあるので注意

ただしこれら3つのサービス全ての通信量をカウントしない訳ではなく、LINEであれば音声通話やビデオ通話、TwitterやInstagramであればライブ動画の視聴時などはNEOデータフリーの対象外となっています。通信量がカウントされないと思って使い過ぎてしまい、通信量がなくなってしまうといったことにならないよう、どのサービスが対象外となるのかはWebサイトで確認しておいた方がいいでしょう。
 

ahamoやLINEMOと比べたメリット、デメリット

月額2700円程度で20GBの通信量が利用できるという点から、NEOプランはNTTドコモの「ahamo」やソフトバンク「LINEMO」の「スマホプラン」など、20GBの通信量が利用できるオンライン専用プランの対抗サービスといえるでしょう。ではオンライン専用プランと比べ、NEOプランはどのような点にメリット・デメリットがあるのかを確認してみましょう。

・メリットは「コスパの良さ」
最大のメリットはやはりコストパフォーマンスでしょう。NEOプランは月額2699円と、ahamo(月額2970円)やLINEMOのスマホプラン(月額2728円)よりも安く、それでいて20GBの通信量にNEOデータフリーが付くのですから、お得度合いが高いのは確かです。

加えてNEOプランはデータ通信量の繰り越しが可能で、余った通信量を翌月使うことができるほか、NEOプランの利用者同士であればデータ通信量をプレゼントし合える「パケットギフト」にも対応。毎月の通信量を余すことなく使える仕組みが充実しているのも、NEOプランのメリットといえます。

また音声通話料も安く、専用のアプリなどを使う必要なく30秒11円と、通常の半額でかけることが可能です。ahamoには5分間の無料通話が付いていますし、LINEMOもオプションで通話定額を付けられることから、使い方によってお得度合いが変わってくる部分もありますが、あまり通話をしない人にとってメリットとなることは確かです。
NEOプラン

NEOプランは余った通信量を翌月に繰り越す仕組みを備えていたり、音声通話が通常の半額となる30秒11円で利用できたりするなどのメリットも備えている

NUROモバイルは他のMVNOと同様、実店舗を持たないことから契約やサポートはオンラインでする形となりますが、それらは基本的にahamoやLINEMOも同じ。そうしたことからサポート面が大手のオンライン専用プランと大きく変わらないことも、コストメリットを際立たせているといえます。

・デメリットは「通信速度」
一方でデメリットとなるのは、やはり通信速度でしょう。MVNOは携帯大手からネットワークを借りてサービスを提供しているので、一般的に使えるネットワークの幅、要はデータの通る道幅が狭く、混雑すると通信速度が大幅に落ちやすいという構造的な問題を抱えています。

それゆえMVNOのNUROモバイルが展開するNEOプランは、携帯大手が直接提供するahamoやLINEMOと比べ、昼休みや通勤・通学時間帯の通信速度が落ちやすいと考えられます。ただNUROモバイルではNEOプランの速度低下を起こしにくくするよう、技術的な工夫をいくつか講じているようです。

そのひとつがネットワーク上にNEOプラン専用の帯域、要はNEOプラン専用道を用意すること。バリュープラスなど他のサービスとは異なる専用の道を通って通信することで、ネットワークが混雑しにくい環境を作り上げているのだそうです。携帯大手には及ばないかもしれませんが、従来のMVNOのサービスよりは通信速度が落ちにくいのではないかと考えられます。
NEOプラン

NUROモバイルはNEOプラン専用の帯域を用意することで、MVNOの弱点でもある混雑時の通信速度低下を起こしにくくするなどの工夫をしている

そしてもうひとつデメリットとなるのは、セットで購入できるスマートフォンの数が少ないこと。NUROモバイルが販売しているスマートフォンは、家電量販店などのオープン市場で販売されているAndroidスマートフォンが主で、2021年11月時点では端末数も10機種前後と少なく、iPhoneの取り扱いもありません。
NEOプラン

NUROモバイルでは「Xperia 10 III Lite」などAndroidスマートフォンをいくつか取り扱っており、NEOプランとのセット購入でお得になるキャンペーンなども実施しているが、携帯大手と比べると扱う端末数は少ない

ただNUROモバイルのSIMを、SIMロックがかかっていないスマートフォンで利用することは可能ですし、最近ではドコモショップやauショップ、ソフトバンクショップなどで、回線契約する必要なく、SIMロックがかかっていないスマートフォンだけを購入できるようにもなっています。通信できるよう設定するのに多少知識と手間は必要ですが、好みのスマートフォンを購入してNEOプランのSIMを挿入し、利用することも可能だということは覚えておくといいかもしれません。


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