老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、年金が減額されている人が、65歳前に退職して、失業手当をもらったほうがいいのかについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:年金が減額されているので65歳前に辞めて失業手当をもらったほうがいいですか?

「2021年(令和3年)12月現在、63歳で再雇用(厚生年金・健康保険加入)で働いています。給料は月24万円くらいで高年齢継続給付金を1カ月あたり3万6000円ほど受けているので、年金が減額されています。 65歳までの間、再契約して働いたほうがいいか、65歳前に辞めて失業手当をもらったほうがいいか、どちらがいいのでしょう?」(匿名希望)
 
65歳前に辞めて失業手当を受け取ったほうがいい?

65歳前に辞めて失業手当を受け取ったほうがいい?

 

A:失業手当でもらえる金額を計算して、有利かどうかを考えてみましょう

まずは65歳前に退職すれば、失業手当はいくらもらえるのかを計算してみましょう。月給24万円の6割が6カ月間もらえることになります。

月給24万円×6割×6カ月=約86万4000円となります。

ところが、自己都合退職扱いになると最初の失業手当が口座に振り込まれるのは、約3カ月先になる可能性があり、その間、収入がなくなってしまいます。もしアルバイトしながら失業手当の受給を予定している場合は、ハローワークへ申告しなければなりません。相談者の場合、65歳前に辞めてしまうのは、あまりメリットがないように思います。

年金が減額されても65歳までは、再雇用で働いてはいかがでしょうか。できれば65歳以降も、そのまま再雇用社員として厚生年金に加入して働き続けることはメリットが大きいと思います。

確かに65歳まではこのまま年金が一部、減額されてしまいますが、2022年(令和4年)4月から、65歳未満の人の年金が支給停止になる基準金額が上がります。年金が一部、支給停止されるのは老齢厚生年金の月額と月給24万円を足して、47万円を超えた場合です。この金額であれば、高年齢継続給付金を受けたとしても、老齢厚生年金が全額支給される可能性は高いのではないでしょうか。
 
なお、2022年(令和4年)10月以降、65歳以降厚生年金に加入して働いている人の老齢厚生年金は、毎年再計算され、1年ごとに増額された金額が受け取れます。また、65歳以降の退職でも雇用保険から「高年齢求職者給付金」が月24万円×6割÷30日×50日分として約24万円支給されます。
 
自分にとって、どちらがメリットがあるのかを比較して冷静に今後の働き方を決めるといいでしょう。

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