鮮度保持袋は大きさや形がいくつかあるので、用途に合わせて選ぶといい
100均のセリアやダイソーで販売されている「鮮度保持袋」を、使ったことがありますか? 野菜や果物の鮮度を長く保持できる便利なアイテムです。今回は、普通のビニール袋に入れた時とどれくらい鮮度に違いが出るのか、数種類の青果で比較してみました。
野菜の鮮度を保ってエコ&節約! 100均の「鮮度保持袋」の実力はいかに⁉
青果から出るガスを吸収して、熟れ過ぎや腐敗を遅らせてくれる袋
青果を買ってきてこの袋に移すだけなら、手間いらずで嬉しい!
そもそも、なぜこの袋に入れると鮮度がキープできるのでしょうか。実は野菜保持袋にはLFM10という成分が配合されていて、青果から出るガスを吸収して最適な湿度を保ってくれるという仕組みです。
なかなか聞いたことのない成分ですが、「保持剤の主成分は無味無臭、食品添加物にも認可されている安全性の高い物をしようしています」としっかり明記されています。
レモンなど小ぶりの青果にぴったりな「Sサイズ」
スーパーのサッカー台にある、パックを入れる一番小さな袋くらいの大きさ
1番小さいサイズは、横20cm×縦30cmのSサイズ。110円(税込み)で80枚入りなので、1枚あたり約1.3円と1番リーズナブルです。大きさはスーパーで1番小さいお肉のパックを入れるビニール袋くらいでしょうか。ちなみに鮮度保持袋はしっかり口を締めなければならないので、ぎゅうぎゅうに入れずに余裕をもって袋詰めするのがポイントです。
きゅうりなど長い物もお任せ!一般的な「Mサイズ」
スーパーにあるビニール袋の一番スタンダードなサイズという印象
Mサイズは横25cm×縦35cmとスタンダードなサイズ。110円(税込み)で60枚入りなので、1枚あたり約1.8円です。中サイズの青果を入れられるので、1番使い勝手がいいと思います。我が家でも1番使用頻度が高いのがMサイズです。
大サイズの野菜やまとめ買いにぴったりな「Lサイズ」
マチ付きなので、キャベツやほうれんそうなどの大きめ野菜も入れやすい
Lサイズは1番大きく、横25cm+マチ7cm×縦38cmです。マチ付きなので幅のある野菜類でも入りやすいサイズになっています。110円(税込み)で40枚入りなので、1枚あたりは約2.7円。お得パックの野菜や大きいサイズの野菜を入れるにはぴったりです。
ジッパー付きだから便利な「ジッパーバッグ Lサイズ」
ジッパー付きは開け閉めが簡単。袋に厚みがあると安心感がある
種類は違いますが、同じく100均で購入できる「鮮度保持ストックバッグ」もご紹介します。これはジッパー付きなので、開閉しやすくて便利です。さらに、しっかり厚みがあるので破ける心配も少ないですよ。110円(税込み)で6枚入りなので、1枚あたりは約18円です。サイズは横27cm×縦28cmで、厚みがあるので何回も使えるのがエコで経済的ですね。
【実験1】野菜室に4日間保存した「ほうれん草」で比較
保存袋だけを変えて、同条件の野菜室で4日保存したほうれんそうを比較してみると……
実際に青果を入れて、普通のビニール袋に入れた保存状態との違いを比べてみました。
ほうれん草は違いがわかりやすく、触った瞬間に水分量が違うことがわかりました。普通のビニール袋に入れたほうれん草は、葉先を中心に全体的にしなしな……。一方、鮮度保持袋に入れたほうれん草は、しなっとした葉もあるものの、まだまだピンとした状態の葉も多かったです。
【実験2】野菜室に7日間保存した「ピーマン」で比較
野菜室で7日間保管したピーマンで比較。触ると水分量の違いをはっきり感じられた
ピーマンでも比較してみました。写真ではわかりづらいかもしれませんが、鮮度保持袋に入れたピーマンの方が、触った時に表面の張りやみずみずしさを感じました。約1週間経ってもそこまで鮮度が失われていないことに驚きです。
【実験3】常温で5日間保存した「バナナ」で比較
バナナを普通の袋と鮮度保持袋に入れて常温で5日。熟れやすいバナナもこの通り
最後にバナナを比べてみた結果です。バナナはすぐに熟れてしまう印象がありましたが、鮮度保持袋に入れたバナナの表面は、シュガースポット(黒い斑点)が明らかに少なかったです。今までは食べきれないと冷凍するしかなかったので、鮮度が長くなるのはありがたいです。
鮮度保持袋のおかげ!野菜ロスも削減できてエコにも貢献
もちろん青果は買ってすぐ食べた方が鮮度が高いのは当然ですが、筆者のように頻繁にスーパーに行けずにまとめ買いしたいという人には、少しでも鮮度をキープできるこの袋はとてもありがたい存在です。野菜の腐敗を遅らせることで野菜ロスの削減につながるのは嬉しいですよね。100均に行かれた際は、ぜひチェックしてみてください。
DATA
セリア、ダイソー┃鮮度保持袋 ※筆者はセリアで購入