老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に回答します。今回は、年金手取り額の調べ方についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:年金の手取り額の調べ方は?

「年金の実際の手取り額はどのように調べたらいいでしょうか? 税金等が引かれると思いますが……」(相談者)
 

A:年金受給を開始した人は、「年金振込通知書」で確認できます

日本年金機構から誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」には、将来受け取れる年金額が記載されていますが、実際に振り込まれる手取り金額ではありません。

老齢年金の受給を開始すると、雑所得として所得税の対象になります。併せて復興特別所得税がかかります。65歳未満の方で、その年の年金の受給額が108万円以上の方や、65歳以上の方で158万円以上の人は、所得税および復興特別所得税の源泉徴収(天引き)の対象になります。

老齢年金の年間受給額が18万円以上になると、介護保険料・国民健康保険料・後期高齢者医療保険料・住民税が年金から天引きされます。

年金を受給している人は、日本年金機構から、毎年6月に「年金振込通知書」が郵送されてきます。金融機関等の口座振込で年金を受け取っている人に対して、6月から翌年4月(2カ月に1回)までに支払われる金額が通知されるのです。この年金振込通知書に記載されている金額は次の通りで、この通知書を見ることで、実際の受取額を確認することができるでしょう。

【1】年金額……1回に支払われる年金額(控除前)です。
【2】国民健康保険料・後期高齢者医療保険料……天引きされる対象の方だけに記載されます。
【3】所得税額および復興特別所得税額……年金支払額から社会保険料(介護保険料、後期高齢者医療保険料または国民健康保険料の合計額)と各種控除額(扶養控除や障害者控除など)を差し引いた後の金額に、5.105%の税率を掛けた額となります。
【4】控除後振込額……控除後の実際に振り込まれる金額となります。

「年金振込通知書」に記載されている金額は、現時点での予定額です。各支払期において支払額に変更があった場合は、そのつど、「年金振込通知書」が送付されます。

ちなみに、まだ年金受給を開始していない人が、年金の手取り額を調べる方法についてですが、もうすぐ年金がもらえる人に限り、住んでいる市区町村役場で受給予定の年金から天引きされる健康保険料、介護保険料、住民税は教えてもらえることになっています。

※年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)

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