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3GBで月額990円、LINEMOの新プラン「ミニプラン」は誰に向いている?

ソフトバンクのオンライン専用ブランド「LINEMO」に、「ミニプラン」が追加されました。通信量が3GBと、より小容量で1000円を切る価格を実現したのが特徴ですが、従来の「スマホプラン」と比べどのような違いがあるのでしょうか。

佐野 正弘

執筆者:佐野 正弘

携帯電話・スマートフォンガイド

小容量だが月額1000円を切る低価格

2021年3月に携帯大手3社が相次いで提供を開始した、オンライン専用のブランドや料金プラン。店頭でのサポートがない一方で、複雑な割引の仕組みがなく分かりやすい内容である上、料金が非常に安いことなどから大きな評判を呼んだことは記憶に新しい所です。

ですが2021年7月15日、そのオンライン専用ブランドの1つであるソフトバンクの「LINEMO」に動きがあり、新料金プラン「ミニプラン」を追加すると発表したのです。これは通信量が3GBで月額990円と、1000円を切る低価格重視のプランとなっています。
LINEMOミニプラン

LINEMOの「ミニプラン」は通信量3GBで月額990円と、より小容量で低価格という位置付けのプランになる

従来LINEMOが提供してきた「スマホプラン」(通信量20GBで月額2728円)と比べた場合、通信量は3GBと非常に少ない点が特徴。一方で料金は月額1000円を切るため年間の通信料も1万1880円と非常に安いことから、外で動画を見たりしないのでもっと節約したいというニーズに応えたプランといえるでしょう。
 

スマホプランとの共通点と違い

ミニプランもLINEMOのプランの1つであることから、スマホプランと多くの部分で共通した特徴を備えています。

・「LINEギガフリー」に対応
1つはLINEの多くのサービスを利用した時の通信量がカウントされない「LINEギガフリー」に対応していること。LINE上でのトークだけでなく、通話やビデオ通話も実質使い放題となることから、うまく活用すれば3GBの通信量でもかなり満足できる使い方が可能ではないでしょうか。
LINEMOミニプラン

ミニプランもスマホプラン同様、LINEのトークや通話などの通信量をカウントしない「LINEギガフリー」に対応している

ネットワークもスマホプラン同様、エリア・品質共にソフトバンクと同じ水準ですので、昼休みなどの混雑時に極端に通信速度が落ちる可能性は低く、VoLTEによる高音質通話や5Gも利用可能です。

・通話定額のオプションも適応可能
また国内通話が5分間通話定額の「通話準定額」(月額550円)や、完全通話定額になる「通話定額」(月額1650円)といったオプションも適用可能で、通話準定額が契約から1年間無料で利用できるキャンペーンが適用できる点も、スマホプランと共通しています。
LINEMOミニプラン

通信品質もソフトバンクと同じなので、混雑する時間帯も速度低下が起きにくい

もちろんミニプランとスマホプランのプラン変更もできますので、ミニプランを使っていて通信量が足りなかったと感じたら、翌月からスマホプランに変更することも可能。逆にスマホプランを使っていたけど思いのほか通信しない……と思ったら、翌月からミニプランに変更して節約することも可能です。

・通信速度制限がかかると「300kbps」で低速になる
一方で、ミニプランはスマホプランと異なる部分もあり、1つは通信量を使い切った後の通信速度です。スマホプランは1Mbpsであるのに対し、ミニプランは300kbpsとより低速なことから、動画視聴などはかなり厳しくなると思っておいた方がいいでしょう。

・「LINEスタンプ プレミアムポイントバックキャンペーン」は非適用
そしてもう1つは「LINEスタンプ プレミアムポイントバックキャンペーン」が適用されないこと。これはLINEの「LINEスタンプ プレミアム」(月額240円)に加入していると、それと同額相当のLINEポイントを還元するというものなのですが、ミニプランではそれが適用されなくなるのでプラン変更の際は注意が必要です。
LINEMOミニプラン

ミニプランとスマホプランの比較。通信量と料金だけでなく、通信量を使い切った時の速度などにも違いがある

 

ワイモバイルとの違いは? 誰に向いている?

ミニプランは3GBで月額990円であることから、同じソフトバンクで「月額990円」を打ち出している「ワイモバイル」ブランドとの違いが気になる、という人もいるかと思います。ですがワイモバイルの3GBプラン「シンプルS」は本来月額2170円で、家族で加入すると適用される「家族割引サービス」を適用した2回線目以降のみ、月額990円で利用できる仕組みなのです。

もちろんワイモバイルは店頭サポートがあるなど、LINEMOとはコンセプトが違うので一概にどちらが有利とはいえません。ですがスマートフォンに詳しい単身者が、低容量でいいから安くスマートフォンを利用したいというのであれば、LINEMOのミニプランの方が適しているといえそうです。

また、LINEMOの前身ともいえる「LINEモバイル」(新規契約は終了)の利用者にとっても、ミニプランの存在は魅力的といえます。LINEモバイルの契約者は3GB以下のプランが8割を占めていたそうで、その乗り換え先としてスマホプランは必ずしもマッチしていた訳ではありませんでした。
LINEMOミニプラン

LINEMOの実質的な前身サービス「LINEモバイル」では、利用者の8割以上が3GB以下のプランを契約していたとのこと

それだけに、通信量3GBでLINEギガフリーが付いているなど、LINEモバイルの人気プランに近い特徴を備えるミニプランが登場したことで、LINEモバイル利用者もLINEMOへの乗り換えがしやすくなったのではないでしょうか。


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