Q:70歳まで定年が延長されたら年金はどうなりますか
「50歳のサラリーマンです。今後、70歳まで定年が延長される可能性があるとかという話もありますね。65歳以降も会社員をやるとしたら、厚生年金を満額受け取るときの注意点とは何でしょうか?」(50歳・会社員)70歳まで働く時代に?
A:会社員として69歳11カ月まで厚生年金に加入できます
現在は、60歳以降も会社員として働き、厚生年金に加入する人が多くなりました。厚生年金は70歳に到達するまでは加入でき、加入期間が長くなればなるほど、将来もらえる年金を増やすことができます。できるだけ長い間厚生年金に加入して、将来もらえる年金を増やしたいという人もいると思います。60歳以降働くと、60歳以降の給与収入と老齢厚生年金の合計額によっては、老齢厚生年金が支給停止されるケースがあるので注意が必要です。この仕組みを在職老齢年金制度といいます。
令和6年現在、支給停止になる基準額は、50万円です。相談者が70歳まで会社員として働く場合、給与収入等(総報酬月額相当額)と毎月もらえる老齢厚生年金(基本月額)の合計が50万円以下であれば、もらえる老齢厚生年金はカットされません。50万円を超えた場合には、超えた金額の2分の1が老齢厚生年金から差し引かれるので、その点には気を付けておきましょう。
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監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
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