Q:国民年金と老齢基礎年金の違いは?
「私はアルバイトで働き、国民年金保険料を払っています。将来、老齢基礎年金というものをもらえると聞いたのですが、国民年金と同じものを指しているのでしょうか?」(匿名希望・31歳)国民年金と老齢基礎年金の違いって?
A:国民年金は制度の名称であり、国民年金制度からもらえる給付金のひとつが老齢基礎年金です
日本の社会保障制度である公的年金制度には、国民年金制度と厚生年金制度があります。国民年金制度(国民年金)とは、20歳以上60歳未満の国民が全員入るもので、老齢になったとき、障害状態になったとき、本人(被保険者)が亡くなった場合に備えるものです。国民年金の給付金のひとつに、老齢になったときに受給できる老齢基礎年金があります。ほかにも障害基礎年金、遺族基礎年金、死亡一時金、寡婦年金などがあります。
相談者のようにアルバイトで働いて国民年金保険料を払い続け、免除期間・猶予期間なども合計して10年の期間を満たすと、65歳から老齢基礎年金を受給できることになります。
また20歳から60歳までの40年間、国民年金保険料を支払うと、老齢基礎年金の満額81万6000円(2024年・令和6年4月からの額)を受け取ることができます。
長い人生の中で、もし国民年金保険料を支払えなくなってしまった場合は、免除・猶予申請を必ずして、満額の老齢基礎年金に近づけるようにしましょう。
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