年金・老後のお金クリニック/老齢基礎年金(国民年金)についてのQA

国民年金と老齢基礎年金って違うものですか?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、国民年金と老齢基礎年金の違いについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

拝野 洋子

執筆者:拝野 洋子

ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士 / 年金・社会保障ガイド

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、国民年金と老齢基礎年金の違いについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:国民年金と老齢基礎年金の違いは?

「私はアルバイトで働き、国民年金保険料を払っています。将来、老齢基礎年金というものをもらえると聞いたのですが、国民年金と同じものを指しているのでしょうか?」(匿名希望・31歳)
国民年金と老齢基礎年金の違いって?

国民年金と老齢基礎年金の違いって?

 

A:国民年金は制度の名称であり、国民年金制度からもらえる給付金のひとつが老齢基礎年金です

日本の社会保障制度である公的年金制度には、国民年金制度と厚生年金制度があります。国民年金制度(国民年金)とは、20歳以上60歳未満の国民が全員入るもので、老齢になったとき、障害状態になったとき、本人(被保険者)が亡くなった場合に備えるものです。

国民年金の給付金のひとつに、老齢になったときに受給できる老齢基礎年金があります。ほかにも障害基礎年金、遺族基礎年金、死亡一時金、寡婦年金などがあります。

相談者のようにアルバイトで働いて国民年金保険料を払い続け、免除期間・猶予期間なども合計して10年の期間を満たすと、65歳から老齢基礎年金を受給できることになります。

また20歳から60歳までの40年間、国民年金保険料を支払うと、老齢基礎年金の満額81万6000円(2024年・令和6年4月からの額)を受け取ることができます。

長い人生の中で、もし国民年金保険料を支払えなくなってしまった場合は、免除・猶予申請を必ずして、満額の老齢基礎年金に近づけるようにしましょう。


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