島田佳奈の恋愛コラム

熊田曜子さんの離婚報道から紐解く「夫婦が離婚を決意すべき瞬間」

結婚以上に「人生の一大事」となる離婚。そこに至る原因はさまざまですが、決定的に「もう無理!」となったからこそ離婚したのは間違いありません。今回は、離婚の主な原因における「離婚したほうがいい」レベルについて、考察してみました。

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

恋愛ガイド

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離婚

考えられる原因別に、「離婚したほうがいい」レベルを考察しました

昨今は、離婚も(昔と比べたら)カジュアルなイメージになったせいか、安易に別れを選択してしまう夫婦が増えたかもしれません。

しかし実際の手続きはそれほど簡単ではないもの。諸々の面倒な手続きをこなすには、心の底から「別れたい」と念じるほどのエネルギーが必要です。

結婚以上に「人生の一大事」となる離婚。そこに至る原因はさまざま。そこで今回は、主な原因と「離婚したほうがいい」レベルについて、考察してみました。
 

不倫、レスで別れるのは「恋愛=結婚」だから

いつの時代も、配偶者の浮気や不倫は離婚理由ナンバーワン。しかし、いくら不倫されても別れない夫婦もいます。

浮気や不倫を「裏切り」と捉える人は、結婚を「恋愛の延長線上」だと定義しているのではないでしょうか。逆に、不倫されても「相手と別れてくれれば離婚はしない」という考えの人は、結婚生活を続けるうちに「恋愛とは別物」だと思うようになった(あるいはお見合いなど最初から恋愛ではない結婚)のかもしれません。

考え方は人それぞれ。しかし前者の人が配偶者に浮気や不倫をされた場合は、いくら相手と別れて謝られても、許すことは難しいでしょう。

セックスレスに関しても同様。セックスレスであることが許せなかったら、レスをきっかけに愛情まで冷めてしまうかもしれません。しかし「家庭にセックスを持ち込まない」ように変化する夫婦も、巷にはたくさんいます。

セックスと恋愛をイコールと捉えていれば、浮気どころか風俗すらも許せないでしょう。恋愛とセックスと結婚を同一視する人にとっては、結婚における「マンネリという平和」すら深刻な悩みとなりがちです。結婚生活を続けるのは、至難の業かも。
 

モラハラ、DVがエスカレートする「相性」がある

モラハラやDVが原因で離婚に至るケースは多い

モラハラやDVが原因で離婚に至るケースは多い

タレントの熊田曜子さんが、モラハラDV被害により離婚を決意したのは、記憶に新しいところ。家庭内で起きることは表沙汰になりにくく、かつ周囲も介入することが難しいため、本当は離婚したいのに逃げられず悩んでいるケースも少なくありません。

モラハラやDVは、加害者に「罪悪感がない(薄い)」のが一番の問題(あれば改善の余地もあるのですが)。そして加害者になる人は誰に対しても攻撃的なのではなく、トリガーを引きやすい相手(正論で言い負かす、逆に言い返せない、モラハラやDV行為を受け入れてしまう、など)により誘発されるという説もあります。

モラハラやDVがエスカレートするほど、元の仲良し夫婦に戻るのは難しくなります。いくら配偶者への愛情が残っていても、身の危険を感じたり、傷つけられ心が病みそうになったら、一定の距離を置く(別居もしくは離婚する)のが正解です。しかし、頭ではわかっていても、行動に移せない被害者は多いのですが……。
 

金の切れ目は縁の切れ目になるかどうかは「借金の原因」にもよる

配偶者の借金が原因で離婚するケースは意外と少ないのですが、まれに「借金取りに追われて」離散する夫婦もいます。「金の切れ目が縁の切れ目」になるのは、借金が直接の理由というより、その借金を作った原因によって離婚するのではないでしょうか。

たとえば、ギャンブルのような中毒性のある浪費。あるいは、家庭を顧みずヒモ同然になり家のお金を盗むようになるなど。最初は目をつぶっていても、生活が立ち行かなくなれば「冗談じゃない」と怒りを覚えます。悪癖の裏にあるのは、配偶者に対する極度の甘え。反省が見られないならば、離婚したほうが賢明です。
 

「すれ違い」の裏には「他人に言えない事情」がある

よく芸能人の離婚理由で言われるのは「すれ違い」「価値観の違い」。それも嘘ではありませんが、それだけで別れるほど簡単に決めたわけでないはず。

些細なことも、チリツモ的に蓄積されれば立派な「別れる理由」になります。「これじゃ夫婦とはいえない」生活状態になったとき、そのまま続けるか別れるかは夫婦次第。他人が聞いたら「そんな程度で!?」と思うようなことでも、夫婦にとっては深刻なのです。

誰もがそうだと思いますが、真の離婚理由をあけすけに話すのはレアケース。真実は当事者だけがわかっていればいいことであり、世間に吹聴したところで何の得にもなりません。

デリケートな事情ほど、第三者には知られたくないもの。すでに別れてお互い次の人生を歩んでいるならば、これ以上相手を傷つけたくありません。蒸し返して自身の傷口に塩を刷り込むのもイヤなので、公表はフワッとした理由だけに留めておくのです。

もし周囲で離婚した人がいても、深く追求することは避けましょう。逆に話したがる人の場合は、必要以上にツッコまず聞いてあげるのも、優しさかもしれません。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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