疲労回復したいときの飲み物は? 疲れやだるさを解消できるものを知りたい
仕事が立て込んで疲れてしまった時に、もうひと踏ん張りするために最適なのは「甘い飲み物」です。カンフル効果があり、即効性があります。
そこで今回は、疲労回復効果が期待できる飲み物をご紹介したいと思います。
<目次>
疲労回復効果が期待できる飲み物・即効性の高い栄養素を含むもの
疲れたけれど、まだ仕事が残っていて、もうひと踏ん張りしたい……。そんなときにおすすめの即効性の高い疲労回復効果が期待できる飲み物として、以下のようなものが挙げられます。- 甘酒
- オレンジジュース
- ココア
- 牛乳
- ミルクや砂糖の入ったカフェオレ
- はちみつレモンのソーダ割
- 紅茶などにはちみつを混ぜても◎。
ただし、飲み物でも糖質を脳にだけ送り込むことはできません。糖質は体全体に送り込まれてしまうため、血糖値も上昇します。疲れを感じても、上記のような飲み物を飲んで一時的に頑張る方法は、肥満やメタボ、生活習慣病などのリスクと背中合わせです。「もう22時だけど明日の9時までにプレゼンの資料を仕上げなければならない!」といった本当に困ったときのみに限定して活用することをおすすめします。
軽い休憩・リフレッシュにおすすめ! 疲労をためない飲み物
締切に追われているわけではないけれど、一息つきたい、そんな時は心を癒してくれる香りの高い飲み物がおすすめ。カフェインの多いものは午前中に、夜はカフェインの少ないものをチョイスしましょう。
- 抹茶
- 緑茶
- ジャスミン茶
- 玄米茶
- ブラックコーヒー
- ウーロン茶
- 紅茶
- ほうじ茶
- ハーブティー(カモミール、ラベンダー、ローズなど)
特に紅茶のリラックス効果は有名です。紅茶用カップに飲み口が広くて深さの浅いティーカップが選ばれるのは、紅茶の香りが気分を落ち着かせ、疲労回復や集中力アップ、リラックス効果、ストレス解消効果があることが知られているからだといわれています。
また、ほとんどの飲み物にカフェインが含まれています。ハーブティーの多くにはカフェインが含まれていませんが、マテ茶とジャスミンティーにはカフェインが含まれている場合があります。それ以外のものも、茶葉と混ぜられている場合はカフェインが含まれますし、茶葉の量によって含有量も異なります。カフェインが気になる場合は気をつけてチェックするようにしましょう。
軽い休憩・リフレッシュ時の飲み物、2つの注意点
上記に挙げた飲み物はいずれも疲労回復効果やリフレッシュ効果が期待できるものですが、注意点が2つあります。少し無理をしてでも頑張りたいときは別ですが、日常的な軽いリフレッシュに利用する場合は、特に以下の2点に気をつけましょう。1. カフェインを多く含む飲み物はできれば午前中までにする
カフェインを多く含む飲み物は、午前中からお昼頃までに飲むと脳を目覚めさせる効果が高いといわれています。カフェインの効果で、脳が目覚めてしまうため、飲むならば遅くとも寝る前2時間までに。眠れなくなるのが心配な方や不眠で悩まれている方は、できれば午前中までにしましょう。
寝る前に適しているのは、カモミール、ラベンダーなどのリラックス効果の高い香りを持つハーブティーがおすすめです。
2. 軽いリフレッシュのときは一緒にお菓子を食べない
これらの飲み物は甘い菓子類との相性がバツグンです。しかしお菓子を一緒に食べてしまうと、お菓子の糖質が「カンフル剤」としてはたらき、血糖値も上昇してしまいます。いざというとき、またはお客様やお友達との歓談の場以外では、なるべくお菓子のお供はナシにすることをおすすめします。
コーン茶、黒豆茶、はと麦茶など……健康茶もリフレッシュしながら!
その他にも、いわゆる「健康茶」として販売されている商品はたくさんあります。梅雨時期は、余計な水分を体の外へ排泄してくれる役割を持つ「コーン茶」や「黒豆茶」、「はと麦茶」などがおすすめといわれています。美肌効果を期待する方は、「ダマスクローズ」「ローズヒップ」「ルイボスティ」などのハーブティーをチョイス。風邪が気になる季節には、ショウガを入れた紅茶である「ジンジャーティー」、シナモンやカルダモンの入った「スパイスティー」、また、「エルダーフラワー」「煎茶」などもよいでしょう。
その他、薬局の健康茶の棚や、お茶の専門店などを覗いてみると効能書がついているお茶も多々見られます。これらはあくまでも「食品」であり、誰にでもはっきりとした効果があるというわけではないと思いますが、気分的なリフレッシュ効果も得ながら少量ずつ試し、ご自身に合ったものを探してみるのも面白いかと思います。
■参考文献
- 大石 正子:クッキングルーム お茶をたのしむ,日本調理科学会誌 53 巻 (2020) 3 号,p. 223-226
- 岩間 眞知子:お茶と養生,日本健康学会誌 85 巻 (2019) 1 号,p. 30-42
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