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真夏に“地獄”を見る前に! 敢えて強く言いましょう、「エアコン試運転は6月中に必ずやれ!」(2ページ目)

本格的な夏を迎える前の6月、強くおすすめしたいのが「エアコンの試運転」。なぜこの時季にエアコンの試運転をしておく必要があるのか、セルフ点検時のポイントは。家電ガイドの滝田勝紀が解説します。

滝田 勝紀

執筆者:滝田 勝紀

家電ガイド

それでもおかしい場合はいよいよメーカーサポートに連絡を

一方、エアコンは精密機械ですから、当然故障が起きないとは言い切れません。しっかりセルフチェックをしたものの、異常が見られないのに、電源をONしても動作しないことも。こうなるといよいよ故障を疑う必要があります。

ポイント1 電源を入れてもすぐ止まり、一度コンセントを抜いて入れ直しても動作しない場合
電源を入れてもすぐ止まる場合は、エアコンが異常動作を記憶している場合やエアコン内部のマイコンが誤動作していることがあります。一度コンセントを抜いて入れ直しても動作しない場合は、モーターや基板などの部品不良が考えられます。

ポイント2 室内機・室外機から異音がする場合
室内機はもちろん、室外機内部にはモーターやファン、コンプレッサーなどの機能部品が搭載されています。ガラガラなど、もし聞きなれない異音がしたりする場合は、不具合があるかもしれません。また、すぐに止まってしまう場合などにはコンプレッサー自体や制御している基板などの異常も考えられます。ファンモーター自体に異変があってキュルキュルなどの音が聞こえる場合、もちろんクリーニングなどでは改善できません。

ポイント3 配管に損傷がある場合
エアコンは室外機と室内機の間で冷媒ガスを循環させることで温度を調整していますが、その冷媒ガスが通る配管に損傷、詰まり、へこみなどがあってガスの循環が妨げられていたり、穴があいてガス漏れしている場合は思い通りに冷えません。こちらは取り替え工事が必要になります。
 

「なんだか臭う」はプロのエアコンのクリーニング業者に連絡を

ニオイが発生する多くの場合、必ず原因菌が存在します。まずはそれらの繁殖を防いだり、根こそぎ取り去ることが重要です。エアコンの場合は室内機のフィルターや、熱交換器、さらにはファンなどに主にカビが潜んでいたり、ニオイが発生したりします。

前シーズンに使用したまま放置した場合はもちろん、自分でキレイに掃除したつもりでも、エアコンの内部は複雑な機構になっていたり、そもそも手などが入り込めない部分もあるので、ニオイの元となるカビや菌を完全に取り去ることはできません。その結果、次に使う季節までニオイの元となる原因菌やカビを持ち越して、そのまま付き合うことになります。そうすると当然不快なだけではなく、健康面に悪影響を与えてしまう場合も。

エアコンを長く快適に使用したいのであれば、試運転をする春や秋などに、プロの業者が行なっているエアコン洗浄サービスを受けることをオススメします。
 

慌てて問い合わせる前に。取扱説明書やインターネットを活用して状態を確認しておくと、早く解決できます

機種によっては、エアコンの状態を光で知らせる機能が搭載されたり、リモコンにエラーコードが表示されたりするようになっています。サインがついたら、製品の取扱説明書を見れば状態が分かります。「故障かな?」と思った時に確認すべきことも書かれていますので、セルフ点検の際には取扱説明書に目を通してみましょう。

もし手元になくても、最近はインターネットで公開されている場合も多いようです。そういった自分で分かることを確認しておいたり、エアコンの機種名や機番、何年式のどのモデルかなどを調べておくと、問い合わせる際に的確な回答が得られたり、点検・修理の際にサービスマンが予想部品を持ってきてくれてその場で修理完了できたりと、さまざまなメリットにつながります。
 
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