「クレジットカードの違いがわからない」
「何を基準にしてクレジットカードを選べばいいの?」
クレジットカードは数え切れないほどの種類があり、自分にぴったりなカードを選ぶのは非常に大変です。
当記事では、クレジットカードの種類についてわかりやすく整理し、まとめました。国際ブランド、発行会社、グレードの基本的なことから、特典などのクレジットカードの特性についてまで説明します。
最後にはクレジットカード初心者におすすめのカードを紹介しますので、カード選びの参考にしてください。
※記事に記載の情報は2021年6月2日時点のものです。
<目次>
- クレジットカードの種類について
- クレジットカードの国際ブランドについて
- クレジットカードの発行会社について
- クレジットカードのグレードについて
- クレジットカードの特典について
- 2021年でおすすめのクレジットカード
- 1.JCB CARD W
- 2.三井住友カード
- 3.楽天カード
クレジットカードの種類について
All About ポイント・マイル ガイド 菊地 崇仁さんにコメントをいただきました。
クレジットカードの種類を把握するのは大変なので、把握しようとする必要はあまりありません。
カードを選ぶために種類を把握したいなら、利用して還元されたポイントをしっかり利用できるかどうかを見極めるのがもっともおすすめです。
仮にポイント還元率10%でも、そのポイントを利用できなければ損してしまうためです。
例えば、今はマイレージを貯めても旅行できず失効してしまう可能性があるため、あまりいい選択肢とは言えません。
楽天ポイントやTポイントは汎用性が高く、しっかり使い切ることができる可能性が高いため、比較的おすすめです。
クレジットカードの種類について知るには、以下の3つの要素を知る必要があります。
- 国際ブランド
- 発行会社
- グレード(ランク)
クレジットカードの国際ブランドについて
国際ブランドとは、世界中で24時間クレジットカード決済ができるシステムを提供している会社を指します。日本でメジャーな国際ブランドとしては、VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubの5社であり、まとめて5大国際ブランドと呼ばれます。
最近では後発の国際ブランドである銀聯(ぎんれん)、Discover(ディスカバー)の2社がシェアを広げ、5大国際ブランドと合わせて7大国際ブランドと呼ばれます。
国際ブランドごとの保有率
日本での国際ブランドの保有率は以下です。
- Visa:50.8%
- Mastercard:17.8%
- JCB:28%
- American Express:3.1%
- Diners Club:0.3%
クレジットカードの発行会社について
クレジットカードは、発行元、提携先、国際ブランドの3社が関わって発行されます。全てのカードが3社で発行されるわけではありません。国際ブランドのみで発行する場合などもあり、そのようなカードをプロパーカードと呼びます。
提携先がないカードもあります。 カードの発行元、提携先、国際ブランドについて知るとクレジットカードの特徴が把握しやすくなります。
カードの発行元について
クレジットカードの発行元は多数あり、国内のシェアは以下の通りです。 CMでお馴染みの三井住友カードや、2017年にはクレジットカードの取扱高トップになった楽天カードがあります。
シェアや取引高が多いのは人気の裏返しであり、ポイント還元率が高かったり、特典が充実しているケースが多いです。
クレジットカードのグレードについて
クレジットカードには、一般カードやゴールドカードのようにグレードがあります。クレジットカードのグレードは国際ブランドによって名称が異なりますが、一般的なグレードについてのみ紹介します。
- 一般カード
- ゴールドカード
- プラチナカード
- ブラックカード
1. 一般カード
種類が豊富な一般カード。
年会費無料のものが多く、ポイント還元率は0.5%前後のカードが多いです。特典は最低限であるため、支払いを便利にしたり、多少のポイント還元を受けたい方におすすめです。
2. ゴールドカード
年会費が1万円~3万円程度であり特典が充実しているゴールドカード。
空港ラウンジが無料で使えたり、付帯保険が充実していたりするため、単なる決済手段ではなく普段の生活を便利にしてくれます。
中には、年会費が無料~数千円と手軽に持てるゴールドカードもあります。
3. プラチナカード
年会費が10万円を超えてくるカードもあり特典が非常に充実するプラチナカード。
ゴールドカードにある特典に加え、コンシェルジュサービスやホテルグループの上級会員資格の付与まであるカードがあります。
数年前まではインビテーションがなければ発行できないカードも多数ありましたが、2021年現在では、ほとんどのプラチナカードがインビテーションなしで申し込みできます。
4. ブラックカード
限られた人しか持つことができないブラックカード。
ブラックカードはインビテーションがないと発行できないため、一握りの人しか持つことができないカードです。
基本的には、American Expressが発行するアメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードを指すことが多いですが、ダイナースクラブ プレミアムカードやJCBザ・クラスもブラックカードと言われています。
ブラックカードは、単純に券面のデザインがブラックなカードではありません。中には一般カードやプラチナカードでも券面がブラックのカードもあります。
クレジットカードの特典について
クレジットカードは、支払いをスムーズにしたりポイント還元を受けたりするだけではなく、カードごとにさまざまな特典が用意されています。大きく分けると、以下の通りです。
- 各種割引等
- 旅行系特典
- グルメ特典
- その他
1.各種割引
クレジットカードの発行元や提携先に関わるお店等で割引があります。
- イオンカード(ミニオンズ)ならイオンシネマがいつでも1000円
- 楽天カードなら楽天市場の買い物がいつでもポイント3倍
2.旅行系特典
旅行系特典には、以下のような特典があります。
- 空港ラウンジ利用特典
- 国内旅行保険、海外旅行保険
- 手荷物の無料配達
- ホテルグループの上級会員資格
たとえば空港ラウンジが利用できると、フライトまでの時間を有意義に過ごすことができます。空港ラウンジによっては、軽食やドリンク、シャワーまで用意されていることもあります。
3.グルメ特典
グルメ特典には、以下のような特典があります。
- 飲食代金の割引き
- ドリンクやお土産のプレゼント
- 所定のコースメニュー2名以上の予約で1人分が無料
- 一見さんお断りのお店でも予約可能
たとえば、アメックス・ゴールド・カードは1名分の代金が無料になる『ゴールド・ダイニング by 招待日和』が利用できます。
高級店が多く、価格帯は1名5000~1万5000円くらいです。アメックス・ゴールド・カードは年会費が3万3000円なので2回ほど利用すれば年会費の元を取ることも可能です。
4.その他
クレジットカードの特典は多岐にわたるため、1~3以外にも特典は多数あります。
- テーマパーク割引
- 女性専用の疾病保険
- コンシェルジュサービス
- 医師、弁護士、税理士などへの相談
2021年でおすすめのクレジットカード
2021年現在、クレジットカードデビューにおすすめなカードを厳選して3枚紹介します。- JCB CARD W
- 三井住友カード
- 楽天カード
1. JCB CARD W
国際ブランドのJCBが発行するプロパーカード『JCB CARD W』JCB CARD Wは、常時2倍と高還元率でありながら年会費が永年無料のクレジットカードです。 入会金や発行手数料もかからず、ETCカードや家族カードも無料で発行できるため、完全に無料で保有できます。39歳まで限定のカードですが、39歳までに申し込めばずっと無料で利用することが可能です。
加えて、JCB ORIGINAL SERIESパートナー店では、ポイント還元率が最大10倍にもなり得ます。
JCB ORIGINAL SERIESパートナー店には、Amazon、セブン-イレブン、スターバックスなどのように、誰もが知っているお店が多数あります。
向いてる人・向いていない人
JCB CARD Wは、以下のような特徴を求める方におすすめなカードです。
- 年会費無料のカードを持ちたい
- ポイント還元率が高くお得にショッピングしたい
- 海外旅行保険が付帯しているとうれしい
- 特典などは特に必要がない
2. 三井住友カード
数ある三井住友カードの中でもっともスタンダードな1枚である『三井住友カード』基本のポイント還元率は0.5%と決して高くはないですが、さまざまなお店でポイントがアップするため、使い方によっては非常にお得にショッピング等ができるカードです。 三井住友カードは、初年度無料(※Web申し込み限定)であり、2年目以降は1375円です。2年目以降は、『マイ・ペイすリボ』に登録し、前年度に1回以上リボ払い手数料を支払うことで無料です。
ポイント還元率は0.5%です。決して高還元率とは言えませんが、コンビニやAmazonなどをはじめ、ポイント還元率がアップするお店が多数あります。
セブン-イレブンやファミリーマート、ローソン、マクドナルドではポイント5倍なので還元率2.5%であり、他にもすき家やドトール、マツモトキヨシなどを事前に選択しておくと+0.5%還元なので、使い方によっては非常にお得です。
三井住友カードといえばセキュリティの強さが魅力です。不正利用を検知したときの対応はほかのカードと比べて強化されています。
向いてる人・向いていない人
三井住友カードは還元率が0.5%ですが、コンビニやマクドナルドでポイント還元率が最大2.5%還元、旅行保険やお買い物安心保険が付帯と万能なカードです。
スタンダードなクレジットカードをお探しの場合におすすめです。
しかし年会費は2年目以降1375円かかるため、完全に無料で持ちたい場合には向いていません。
3. 楽天カード
カード会員数が2000万人を突破するほどの人気を誇る『楽天カード』楽天カードはポイント還元率が1.0%と高還元率であり、楽天市場での買い物ではポイント3倍になるため、楽天ユーザーに特に人気です。
旅行保険も付帯していながら年会費は無料なので、楽天市場を利用しない場合にもおすすめなカードです。 入会金や発行手数料もかからず、家族カードも無料で発行できるため、完全に無料で保有できます。
ただし、ETCカードは発行手数料は無料ですが、年会費が550円かかります。楽天会員ランクが『プラチナ』以上であればETCカードの年会費が無料なので、無料で利用することも可能です。
100円につき1ポイント(1円相当)貯まるので、ポイント還元率は1.0%です。楽天市場でのポイント3倍をはじめ、その他サービスにおいて支払いを楽天カードにすることで+αでポイントを獲得できます。 年会費無料でありながら、海外旅行保険も付帯します。
旅行保険には自動付帯と利用付帯の2種類あり、楽天カードは利用付帯なので、楽天カードで旅行代金等を支払うことで保険が適用されます。
保険金額は最大で2000万円です。ケガや病気に対する補償である『傷害治療費用』と『疾病治療費用』においては200万円までです。
向いてる人・向いていない人
楽天市場をはじめとする楽天のサービスの利用時にたくさんのポイントを獲得できるので、楽天のサービスをよく利用する方は、利用しない理由がありません。
楽天サービスをほとんど利用しない方や、Amazon派の方はJCB CARD Wがおすすめです。
JCB CARD Wは年会費無料、ポイント還元率は0.6~1%程度、海外旅行保険が最大2000万円であり、さらにAmazon、セブン-イレブン、スターバックスなどよく利用されるお店でポイント還元率がアップするのが理由です。