食器洗いは毎日のことだから節約&時短したい
食事のあとに必ずやってくる家事、食器洗い。毎日のことだからこそ、できれば手間をかけずにやりたいし、お金も節約したいと思うところですよね。近年は様々なタイプの食洗機(食器洗い乾燥機)も登場し、省エネルギー化も進んでいます。今回は食洗機と手洗い、どちらが省エネなのかの比較と、省エネで手洗いする方法をご紹介します。
比較! 食洗機と手洗いどちらが節約になるの?
共働き世帯が増えた現在は、常に欲しい家電の上位にあるのが食洗機。使い終わった食器をセットすれば、あとは自動で洗って乾燥までしてくれる食洗機は便利な存在です。家事の時短になることは分かりますが、光熱費は実際どれくらいかかっているのでしょうか。手洗いと比較したときにどちらが節約になっているのか気になるところです。 経済産業省資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド」によると、1日2回、食器を洗ったとして、手洗いの場合にかかっている費用は、年間のガス使用量81.62立方メートル+水道使用量47.45立方メートルで、約25,510円となっています。
一方、食洗機の場合は、年間の電気使用量525.20kWh+水道使用量10.80立方メートルで、約16,640 円となり、比較したとき年間で8,870円食洗機のほうがお得という数字が出ています。
ただし、この比較は食器の量など細かい条件が書かれていないので、正確な数字は出せません。さらに、手洗いについては、ガスを使わない等、もう少し省エネで節約できる手洗い方法もありますので、ご紹介します。
省エネで食器を手洗いするポイント
食器の手洗いを省エネでやるために考えたいポイントをいくつかご紹介します。▼1:ガス給湯器のお湯は使わない
光熱費の節約を考えるのであれば、ガス給湯器のお湯は使わず水で洗うのがおすすめです。炊事用のゴム手袋をすれば、水の冷たさを感じず、手荒れの予防も期待できます。
▼2:洗剤はなるべく使わない! 使うと時間と水を余計に使うことを覚えておく
汚れを落としやすくするための食器洗い用の洗剤ですが、食器を手洗いしているときの行動を見てみると、実は洗剤をすすいでいる時間がかなりを占めているのです。その分、水と時間を使っています。後述で、洗剤を使いながら省エネで洗う方法もご紹介しますが、洗剤を使わないで済む場合は使わないほうが省エネで時短になります。
▼3:油汚れやソース汚れは予め落とす ベタベタに油やソースがついたお皿やフライパンをいきなりスポンジで洗おうとすると、スポンジがベタベタになり、他の食器まで汚してしまうことになります。汚れがひどいものは、スクレーパーなどで汚れをまとめてゴミ箱に捨ててから食器洗いに入りましょう。
▼4:洗い桶に漬けおきしない
食後の食器をとりあえず水をはった洗い桶に入れ、漬けおきするというのは、やりがちなことですが、実はあまりおすすめできません。ベタベタの油やソースがついている食器が無かったとしても、ドレッシングやマヨネーズなどがついた食器があれば、本来汚れていない食器の外側まで汚れがついてしまうからです。
水につけておいた方が汚れが落ちやすいのは、ご飯茶碗です。そのためご飯茶碗だけは最初に水を入れ、他の食器から洗いはじめるようにすれば、洗い桶で漬けおきしなくても汚れが落ちやすくなります。
▼5:洗剤不要のスポンジを使う 昔ながらのおばあちゃんの知恵袋でもありますが、アクリル毛糸で編んだスポンジを使えば、食器洗い用の洗剤を使わなくても水だけで汚れが落ちます。また近年は市販のもので水だけで汚れが落ちるスポンジがありますので、それらを利用するのもおすすめです。
洗剤の泡を落とす作業もありませんので、かなり時短でかつ最小限の水の使用量で食器を手洗いすることができます。
洗剤を使いつつ省エネで食器を洗う方法
水だけでも汚れが落ちるといわれても、慣れないうちは不安な方もいるでしょう。洗剤を使いながらも省エネで食器を洗う方法をご紹介します。まずこちらの画像のように、水を流しながら泡のついたスポンジで食器を洗うというのはおすすめできません。水を一番使ってしまうやりかたになります。 おすすめの洗い方は、まず、水を入れた洗い桶を用意しておきます。前述のとおり、汚れた食器を漬けおきはしないでください。
濡らしたスポンジに洗剤をつけ、食器の汚れを落とし、その後泡だらけの食器を洗い桶に入れていきます。全ての食器を洗剤で洗ったら、食器が入っている洗い桶を水道の蛇口の下に移動させ、水道水で洗剤をすすいでいきます。洗い桶に入っていた段階でおおまかな泡は落ちているので、ここで使う水も最小限で済みます。
食洗機は食後の時間をゆっくり過ごせるという利点もありますが、今回ご紹介したように食洗機がない場合でも手洗いの方法によっては水道光熱費を節約し、時短で洗える方法もありますので、是非お試しください。