資産運用

2024年から新NISAが始まる!どう変わる?どう付き合う?

2024年からNISA制度が変わります!「どのように変更されるの?」「始めるのは待った方がいい?」など、いろいろ思うことはありますよね。投資のきほんシリーズ第9回は、新しく生まれ変わる“新NISA”の変更点や仕組みをわかりやすく解説していきます。

久富 有里加

執筆者:久富 有里加

資産運用ガイド

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2024年からまたNISA制度が変わります!「どのように変更されるの?」「始めるのは待った方がいい?」など、いろいろ思うことはありますよね。そこで今回は、新しく生まれ変わる“新NISA”の変更点や仕組みをわかりやすく解説していきます!

【動画はこちら!】

 

NISAが変わる! 現行制度をおさらい

2014年からスタートしたNISA制度。その後2018年からつみたてNISAという制度が始まり、現在は「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA(※)」の3つがあります。まず本題に入る前に、これまでにもお伝えしてきましたが、「一般NISA」と「つみたてNISA」の制度内容をおさらいしましょう。

<一般NISA>
  • 運用期間:5年
  • 買い方:自由(一括でも積立てでもOK)
  • 非課税額:年間120万円まで
  • 対象商品:個別株や投資信託、不動産投資信託(リート)など
<つみたてNISA>
  • 運用期間:20年
  • 買い方:積立て方式
  • 非課税額:年間40万円まで
  • 対象商品:金融庁が認めた投資信託
このように、運用期間や年間の投資上限額、投資できる商品などが、一般NISAとつみたてNISAでは異なります。

※ジュニアNISAは2023年12月で終了予定。
 

NISA制度はこう変わる!

まず、運用期間が5年延長になります。本来投資できるのは、2037年までだったのですが、制度改正により2042年まで運用できるようになります。

そして、一般NISAは“新NISA”へと変更され、非課税額が120万円から122万円になり、2階建て方式になります。この2階建て式になる部分が少し複雑でわかりにくいのですが、簡潔にまとめると以下のようになります。
新NISA

現行NISAと新NISA


1階部分では年間20万円まで、2階部分では年間102万円までが非課税となります。非課税期間は両方とも5年間です。そして、もう一つチェックしておきたいのが、1階部分と2階部分では、買える商品が違うという点。

1階部分ではつみたてNISAと同様、低リスク商品が中心(買い方も積立て式)となり、2階部分ではこれまでの一般NISA同様、高リスク商品を除く個別株や投資信託、不動産投資信託(REIT)など幅広い商品に投資ができます。

また、新NISAを利用して投資を始める方や投資経験のない方は、原則として1階部分を利用しなければ、2階部分を利用することができません。
 

新NISAがスタートするまで待つべき?

制度変更があると聞くと「今始めるべきなのか?」と迷うかもしれませんが、2024年まで待つ必要はありません。もし今、一般NISAを始めたとしても、2024年以降は自動的に新NISAへと移行されます。なので、「投資を始めてみたい!」と思ったときにスタートしてください。

今、ネット証券だと100円からでも、投資を始めることができます。「金額が小さいと意味がない!」という人もいますが、そこから体験して学んでいくことは、とても大切なことだと思います。小さな一歩からスタートし、未来の自分のためにお金を育てる力を身に付けていきましょう。

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