あなたの一言、旦那さんを傷つけていませんか?
奥さんの一言で、知らず知らずのうちにストレスを溜めていませんか?

夫が離婚を申し立てる場合、どのような理由が多いかご存知でしょうか?
 
司法統計によれば、最も多い理由は10年以上かわらず「性格が合わない」なのですが、令和元年時点での夫から妻への離婚申し立て理由として次に多いのは「精神的に虐待する」です。最近は夫婦関係に限らず、モラハラという言葉が話題になっており、言葉による暴力も問題としてとりあげられるケースが増えています。
 
もし無意識に話している言葉が旦那さんを傷つけているとしたら、精神的虐待やモラハラによる離婚という結果を招いてしまうかも知れません。どのような言葉が夫を傷つけるのか紹介しますので、女性は自分の行動を、男性は日々の妻の行動を振り返ってみてください。また、どのように言い換えれば傷つけないのか。妻に傷ついていることを伝えたいときのポイントもご紹介します。

 

(1)最新版離婚原因ランキング、妻から夫への精神的虐待が増えている!?

夫が離婚をしたくなる理由というと「性格の不一致」などを思い浮かべる人も多いかも知れません。その印象は正解で、夫が離婚をしたくなる理由1位は平成19年から令和元年まで変わらず「性格の不一致」です。
 
夫の離婚申立動機推移

 

では、2位が何かというと、なんと「妻からの精神的虐待」で、平成25年から離婚理由として徐々に増えているようです。自分では「大丈夫だろう」と思っている一言も、夫の受け止め方によってはアウトの場合があります。皆さんは、家庭での言動に自信がありますか? 怒鳴ったりしなくても、「感情的に話す」「相手の話を聞かない」「何度もしつこく伝える」といったことでも、最悪な場合モラハラと捉えられ、離婚という結果を招いてしまうこともありえます。

リモートワークが導入され、夫婦で過ごす時間が増えた家庭もあると思います。これまでなら我慢できたことも、在宅時間が長くなることで辛くなってしまう人もいるかも知れません。この機会に夫への話し方を振り返ってみましょう。

 

(2)精神的虐待・モラハラに発展する一言チェックと言い換え例

 
何気ない一言がモラハラになることも

何気ない一言がモラハラになることも



■容姿に関する批判

例:「ハゲ」「腹がみっともない」など

加齢に伴う容姿の変化はあたりまえのことで、自分も年齢を重ねているはずですが、モラハラ傾向のある人は他人には厳しく、自分には甘い傾向があるようです。「容姿を気にしてほしいという希望を伝えるつもり」で、このようなことを言ってしまう人もいるかも知れませんが、罵っているように聞こえます。

【言い換え】
容姿に気をつかってほしい場合は、現状をけなすことがないように伝えましょう。

例:「できるだけ若々しくいてくれると嬉しいな」「健康になってほしいから、気をつけて料理をするね」など


■能力を過度に低く評価

例:「稼ぎが悪いくせに」「男のくせにそのくらいもできないの」など

期待が大きいと、現実とのギャップに落胆してしまいがちです。女性の場合、パートナー次第で暮らしぶりが変わるように見えるので、余計に文句を言いたくなる人もいるのかも知れません。「感想を率直に言っただけ」「現状よりも頑張ってほしい希望を伝えるつもり」かも知れませんが、罵倒しているように聞こえます。

【言い換え】
仕事を頑張ってほしいときには、自分も協力する旨を伝えるのがよいでしょう。男らしくしてほしい部分については、今よりも魅力的になるという言い方をしてはどうでしょうか。

例:「仕事が頑張れるよう、なるべく私もサポートするね」「DIY系をやれる男性って、素敵だと思うんだよね。やってみてくれないかな」など


■比較で不快にさせる

例:「○○さんの家はもう部長なんだよ」「××さんは、また旅行に行ってるのに」など

ご近所や友達と比べてしまう気持ちは誰にでもあると思います。しかし「あなたにも頑張ってほしい」といった希望も、このような言い方だと、責められているように聞こえます。

【言い換え】
ダメな部分を伝えても奮起する人は少数派です。できたときに褒める伝え方にしましょう。

例:「昇給したんだ!本当によかった。ありがとう、お祝いしなきゃね」「旅行嬉しい!ありがとう、友達とも話ができて助かるわ」など


■無視などで不快にさせる

気に入らないことがあると無視をして圧力をかけることも控えましょう。暴言は我慢しているつもりかも知れませんが、無視で夫が精神的に辛くなるのをわかってやっている場合、悪質な虐待になることもあります。

【言い換え】
不満がある場合には、相手を責めないように言語化して伝えましょう。

例:「○○をされると、すごく悲しい。次からは××してほしいんだけど」「ちょっと頭を冷やしてくるね」など


■夫の反論をすべて否定

例:「言い訳ばっかり」「屁理屈だけは上手いのね」など

夫が反論すると、すべて否定するケースです。正しい主張も「言い訳」「屁理屈」と分類するようだと、精神的虐待の域に入ってしまいます。

【言い換え】
ケンカを避けたい場合でも、相手の意見は聞き、同意できなくても理解したことを伝えましょう。

例:「そんな風に思っていたのね」「あなたの考えはわかったわ」など

 

(3)もしもパートナーから精神的虐待・モラハラを受けていると感じたら

「どの家でもこのくらいはあたりまえだろう」と、辛くてもモラハラではないと思い込むようにする人もいるようです。特に男性の場合、周りに相談しにくいこともあり、うつ病などが発症するまで放置してしまうこともあります。心が辛くなったときには、恥ずかしさは一度手放し、信頼できる人に相談するようにしましょう。

モラハラは他の人に理解されにくい特徴があります。単なる愚痴だと捉えられないようにするには、具体的な内容を伝えるのがよいでしょう。実際に言われた言葉、頻度、責められる時間、そのとき自分がどのように感じたか、辛いと感じるようになったのはいつ頃からかといったことを、メモしておくとよいでしょう。

妻に対して「どうせ直してもらえない」と諦めている人もいるかも知れませんが、黙って従うと、今のコミュニケーションスタイルが悪化することも。自分がどう感じているのか、今後どうしてほしいのかを、伝えてみてください。重要なのはこのとき感情的にならないこと、相手を責めないことです。「自分がどう感じているか+今後してほしいこと」の形で伝えましょう。1度でダメでも、暴言を吐かれた度に落ち着いて伝えてみてください。

例:「そういう言い方をされると、傷つくよ。次からは、もう少し違った言い方で、どうしてほしいのかを教えてくれないかな」

これで怒り出してしまうような場合には、第三者を交えて話し合った方がよいでしょう。信頼できる人に相談しましょう。

 

(4)まとめ

悪気のない一言でも、相手を傷つけることがある。そんなあたりまえのことも、家庭という場所だと、つい忘れてしまいやすいものです。外では気くばりができるのに、大切な人にはぞんざいな態度をとってしまうというのは、長期的にみるとリスクの高い行動です。「旦那だから、このくらいのことは言っても許される」と思うのは、危険です。最低限の節度は守れるよう気をつけ、良い関係を維持していきましょう。
 
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