話題の折りたたみスマホ「Galaxy Z fold2 5G」の実力は
「ポケットの中にスマートフォンとタブレットが両方入る」と言ったら、「またまたご冗談を」とか、「それってバッグみたいな巨大なポケットでしょ」と言う人がほとんどだと思います。でも、現実に普通のデニムとかチノパンの前ポケットに、ハンカチやティッシュと同様に、スマートフォンとタブレットがすっぽり入るんですよ。「Galaxy Z fold2 5G」なら。「Galaxy Z fold2 5G」は折り畳めばスマートフォン、開けばタブレットになる未来的なスマートフォンなのです。そんな馬鹿なと、まだ信じられない人がいると思いますが、なぜそんなことが実現できるかというと、フォルダブルディスプレイを搭載しているからです。 フォルダブルディスプレイ=折り曲げられる液晶画面。そう、液晶画面は折り曲げられる時代に突入しました。スペック的な話をするなら、サムスン曰く「折り曲がる極薄ガラスで作られた約7.6インチの折りたたみ式ディスプレイを開くと、Dynamic AMOLED(有機EL)の豊かな色彩が、タブレットサイズに広がります。また、ブルーライトカット機能搭載のため、目の疲れを最小限に抑えます」とのこと。
長時間の動画ライフもフォルダブルディスプレイの大画面で快適
筆者は「Galaxy Z fold2 5G」の前モデル「Galaxy Z fold」も使用していたのですが、このスマートフォンがあることで、自分の動画ライフは確実に変わりました。思い出したくないですが、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために出された第1回緊急事態宣言(2020年4月から5月頃)中のこと。人との接触を極力減らす意味で、約1カ月以上にわたり、食材などを買いに行く以外、ほとんど家の中にいました。もちろん家族全員で。3人家族。妻と娘がリビングのテレビをほぼ独占する、よくある家庭の図の我が家。父親である自分にチャンネル選択権はほとんどありません。ほとんどの時間、同じリビングにいながら、自分はワイヤレスイヤホンを装着し、NetflixやAmazonプライム・ビデオ、YouTubeなどの動画ばかりを観ていました。ソファなどに寝っ転がりながら。
仕事の合間に、自分のプライベートタイムにたくさんの映画を観たり、話題のアニメを長時間観続けられたのは、確実にスマートフォンがフォルダブルディスプレイの大画面だったからだと断言します。通常のスマートフォンだと、やっぱり長時間そういった大作などを見続けるには画面が小さすぎますし、目の負担は大きくなってしまうもの。でも、フォルダブルディスプレイの大画面ならずっと観ていられました。最終的にはベッドで寝ている時まで。かえって寝不足です。
そして、2020年は個人的にいろいろありまして2回も入院する羽目になりました。合計で18日、病院というのは退屈です。特に2度目の入院は膵炎(すいえん)で、食事制限もあり、精神的にも辛い時間でした。その間、自分を救ってくれたのが折り曲げられる大画面でした。
暇ですからTwitterやLINE、Facebookをしまくったり、上で紹介したようなビデオオンデマンドを観まくったり、たまーに仕事のメールを打ってみたり。外界とのやりとりで大忙しです。でも、大画面ですから両手で扱うソフトキーボードもPCと扱いが近く、添付されてくるいろいろな書類などを閲覧したり、返信したりも楽々。結果的に楽しい入院ライフを送れました。
複数のアプリを同時に起動してもサクサクで見やすい
昨年、寝てばかりいたそんな著者を救ってくれたスマートフォンの最新モデル「Galaxy Z fold2 5G」が、魅力的に進化しています。まず、注目の大画面は上でも述べたように約7.6インチの大画面になり(前モデルは7.3インチ)、さらに大きくなっています。より高精細で大画面になりました。例えばメールとインターネット、YouTubeとTwitter、マップなど、アプリを同時に3つ起動し、画面を分割することが可能で、マルチツールとしてより使いやすくなっています。カメラ性能も文句なしのレベル
通常のスマートフォンのように折り畳まずに使う際も、フロント画面がベゼル(額縁)レスな約6.2インチ(前モデルは約4.6インチ)に大幅拡大。そして気になるカメラ性能もより使いやすくなりました。「Galaxy Z fold2 5G」を開いてカメラを起動すると、カバーディスプレイ、メインディスプレイの両画面にプレビューを表示しながら撮影が可能。撮影前に最適なアングルやポーズを確認できます。ビデオカメラレベルのフォーカス機能が搭載された革新的な自動フレーミング。アイコンをタップするだけで、セルフィーでも被写体を追跡し、常にピントを調節します。被写体が増えると、フレーム内に収まるように広角に切り替わり、被写体が少なくなると元に戻ります。指紋がつきにくく、デザインも文句なし。唯一の難点は……
何よりも変わったのが外観のデザイン。「Galaxy Z fold2 5G」には、華やかでエレガントなカラー「ミスティック ブロンズ」をボディ背面に採用。前モデルがスペースシルバーの高級感のある単色カラーだったものの、やはり傷などがつきやすく裸で使う気にはなれなかったのですが、新モデルは指紋もつきにくい仕様になっているので、スマホのデザインをそのまま楽しむことができます。 これ以外にも細部にわたって魅力のある「Galaxy Z fold2 5G」。ネックなのは通信キャリアがauのみに限られることと、スマートフォンの最新機能を凝縮しているだけに価格も25万円オーバーと安くないこと。ただ、著者自身、タブレットとスマートフォンを両方ポケットに入れて持ち歩けることで、PCがなくても出先でさまざまな仕事がしやすくなったことや大画面であらゆるアプリが使いやすくなったこと、何より使っていると注目度が高く、多くの人に声をかけられることなどを考えると、もう普通のシングル画面の一般的なスマートフォンに戻ることはないだろうと断言します。そのぐらい革新的でスマートフォン生活が快適になりましたから。