テクニカルライター&エディターの太田百合子が、2021年に注目するガジェットを3つ紹介します。
1. 家に居ながら旅行やライブ、パーティーにも参加できるVRヘッドセット
2020年のベストバイ製品の一つに、VRヘッドセットの「Oculus Quest 2」(公式サイト価格:3万7100円~・税込)があります。PCもスマホもつながずにスタンドアロンで使える製品で、前後左右を360度を見渡せるだけでなく、VR空間を歩き回れることができる6DoFと呼ばれるトラッキングシステムを採用。本格的なVRゲームが手軽に楽しめるアイテムです。従来よりも高精細なディスプレイを搭載しつつ手頃な価格を実現した「Oculus Quest 2」
また、今はなかなか大勢で集まることができませんが、代わりにアバターを使って仮想空間で集うことのできる「VRChat」が、盛り上がりを見せています。角川ドワンゴ学園が運営するネットの高校「N高・S高」では、2021年からVR空間でクラスメイトと一緒に学ぶ、新しい学習方法も導入される予定です。2020年にZoomなど画面越しのコミュニケーションが広がったように、2021年はVRを使ったリモートワークやリモート学習、パーティーや音楽ライブなどが一気に広がる可能性もあります。
2. 現実の映像にデータを重ねて表示するメガネ型のARスマートグラスが登場
KDDIから発売中の「NrealLight」。対応するスマートフォンと接続して使用する
3. 大画面&マルチタスクへのニーズに応える、2画面スマートフォンに注目
5Gの広がりでもう一つ注目したいのが、2画面のスマートフォンです。2020年にはサムスンから折りたたみスマートフォンの「Galaxy Z Fold2」や「Galaxy Z Flip 5G」が発売になったほか、LGからも2画面で使えるスマートフォン「LG VELVET」が発売されています。また米国ではマイクロソフトの2画面スマートフォンの「Surface Duo」も発売されました。1画面か2画面かが選べるスマートフォン「LG VELVET」は高コスパを実現
日本での発売が待たれる2画面スマホ「Surface Duo」。マルチタスクが可能