「エア離婚」を選択する夫婦は増えている⁉

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タレントでエッセイスト、元TBSアナウンサーの小島慶子さん(48歳)による「エア離婚」が話題を呼んでいます。「エア離婚」は、小島さんの造語。法的な離婚手続きはとらないものの、離婚をすることについて、夫婦の合意が成立した状態で婚姻関係を続けること、それがエア離婚です。「いつか別れること」を前提に、とりあえず今はまだ形だけは夫婦でいる状態ともいえるでしょう。

妻は日本で働き、夫とふたりの子どもはオーストラリアで暮らしているという小島さんご家族は、2年前からエア離婚の状態とのこと。下のお子さんが大学を卒業する4年後を見据えつつ、夫婦がお互いに離婚することを考えているようです。

じつは、一般的にもエア離婚の状態にある夫婦からの相談は微増しています。エア離婚の理由はさまざま。たとえば、小島さんご夫婦の場合は、彼女のインタビューを読むと「夫の過去の言動」ということになるようですが、次のようなケースもあります。

 

Case1. コロナをきっかけに「価値観の違い」が浮き彫りに

1歳年下の夫と保育園に通う子どものいるA子さん(30代)がエア離婚を決めたのは今夏。新型コロナウイルスの影響で、夫婦ともにリモートワークとなったことがきっかけだったといいます。

「仕事があるのは同じなのに、家事と子育てはほぼ私ひとりで負担することになりストレスが激増。改善しようとしない夫の身勝手な言動のすべてに嫌悪感しかなくなった」とA子さん。結局、子どもが小学校に上がるタイミングで離婚することに夫婦で合意し、現在はエア離婚中です。

 

Case2.「夢をかなえたい夫」に距離を感じた妻

B美さん(40代)夫婦がエア離婚に踏み切ったのも、少なからずコロナが影響しています。というのも、コロナで自分の働き方を見直したというB美さんの夫は、「これからは本当に自分がやりたいことをしたいと思うようになった」と、来春にも今の会社を辞めることを決意。自分の実家に戻り、家業の農業を手伝いながらミュージシャンとして活動していくことを希望しているといいます。

「夫に夢があるように、私にも自分のやりたいことがある。何度も話し合った結果、『お互いに後悔のない人生を歩もう』ということに決まった」とB美さん。とりあえず、お互いの生活資金を貯めるために同居し、エア離婚を続けています。

 

エア離婚の目指すゴールは?

もちろん、一度はエア離婚を決めた夫婦でも、その後「やっぱり別れるのをやめよう」と関係を修復するケースもあります。「離婚すると決めた後で、夫婦でいることの大切さに気づいた」「離婚するより今の状況を改善するほうが楽だとわかった」などと、エア離婚を考えたことによって気持ちが変化することもあるのです。

大切なのは、夫婦がお互いに本音できちんと自分たちの思っていることを伝え合う努力をする、ということです。それによって、今よりいい関係を築いていくことがゴールです。エア離婚は、「残念な結果」ではなく、あくまでも「幸せになるためのきっかけ」なのです。

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