「ミニマリスト」になるのはハードルが高いけれど、気軽に考えて大丈夫!
ここ数年、ミニマリストという言葉がよく使われるようになりました。元々はアメリカの富裕層から生まれた言葉で、物欲のままに買ったモノに囲まれて暮らすのではなく、厳選した本当に好きなものだけに囲まれる暮らし方を求める人たちのことをさします。~istや、~主義とつくと、そうでない人にとっては別世界の話のようで、高いハードルを感じるかもしれませんが、徹底的にしなくてもライトに実行すればとても効率の良い暮らし方ができるのです。今回はそんなライトミニマリストについて考えてみたいと思います。
「ライトミニマリスト」だと家事がラクになる
家の中にモノが溢れていると必然的に整理整頓や掃除をすることが大変になります。モノが少なければスッキリと収納に収まるので、掃除機をかけることも、拭き掃除をすることもサッとできます。整理整頓が苦手という人は多くの場合、家の収納以上にモノを所有していて、それをどこに入れていいのか分からなくなっている状況なのです。収納に空きがあればそこにしまうだけなので、簡単です。
「ライトミニマリスト」は節約にもつながる
さらにはモノがあり過ぎると、自分が所有しているモノを把握できなくなるというマイナス点もあります。筆者が講演などで「自分の家に黒のボールペンが何本あるか把握している人はいますか?」と質問をしても「把握している」と答えた人はいまだに一人もいません。自分が所有しているモノを把握できないと、また同じようなモノを買ってしまうという無駄遣いにつながってしまうのです。
「ライトミニマリスト」の始め方:まずは今あるモノを減らす
既に今、家の中にモノが溢れている場合は、まずは必要なモノだけに絞る作業をしなくてはなりません。その際に収納力を考えて、衣類、雑貨、食器などそれぞれ何個所有するか先に個数を決めて、それを超える分は処分しましょう。処分方法は、最近はスマホのフリマアプリなどで簡単に出品することもできますので、捨てるというだけでなく売るという方法もあります。とにかく家の中のモノを自分で決めた個数まで減らしてみましょう。
「ライトミニマリスト」の買い物術:自分にとって必要なモノを見分ける力をつける
その後も購買意欲は出てくるでしょう。買おうと思ったものが自分にとってどの程度必要なのかを、一度考えてみる時間をとることが大切です。「それを買うと今までできなかったことができるようになる」「それは価格分の価値がある」……。そういうモノであれば、買っても無駄にはならないはずです。必要とする明確な理由がなく「安いから買おう」であれば、その後に家の中で埋もれ、所有していることさえも忘れてしまうかもしれません。そうなるとその買物は無駄遣いということなのです。
「自分にとって本当に必要なモノ」というのは意外と数が少ないものです。それらの必要なモノをスッキリと収納に入れてしまえば気分もスッキリと暮らすことができます。そして所有しているモノを把握していれば、無駄遣いもなくなります。
家事がラクになり時間も有効に使え、無駄なモノを買わなくなるので、本当に欲しいモノにお金を使うことができるというのは、効率の良い暮らし方だと思いませんか? 是非一度、家の中のモノを見直してスッキリとした暮らし方を目指してみてください。