「祝福される再婚」と「批判される再婚」はココが違う!
3組に1組が離婚するといわれている今、「バツ1」は珍しくなくなっているだけでなく、「バツ1の恋愛」や「バツ1からの再婚」も増えてきています。
ところが、同じように「バツ1の恋愛」や「バツ1からの再婚」だとしても、まわりから祝福されるケースと、その反対に批判されるケースがあるのも事実。芸能界を見ても、いろいろなパターンがあることがわかります。
パターン1. 祝福される「バツ1からの再婚」
タレントの山口もえさんとお笑いコンビ「爆笑問題」の田中裕二さんのご夫婦は、離婚経験者の再婚組のなかでも、多くの人たちから祝福されているケースではないでしょうか。
ポイントは、山口さんの「子育てに対するスタンス」が世間の共感を呼んだことにもありそうです。
以前、雑誌のインタビューで田中さんから交際を求められた時のエピソードとして語っていたのは、「いちばん大切なのは子どもです」とキッパリ答えた、ということでした。子どもを差し置いての恋愛は考えられない、という決意を田中さんに伝えたところ、「子どものことをいちばんに考えているもえちゃんが、僕は好きなんです」という返答があったとのこと。シングルマザーの葛藤や、その先に見える幸せを想像すると、多くの人が二人の再婚を祝福する気持ちになるのもわかる気がしませんか?
パターン2. 誤解を招きかねない「バツ1の恋愛」
一方で、祝福するべきか批判の対象になるのか、グレーゾーンに立たされているのがタレントの小島瑠璃子さんと、人気漫画「キングダム」の作者の原泰久さんのカップルでしょう。
原さんの作品の大ファンだった小島さんが、テレビ番組での共演をきっかけに原さんと知り合い、やがて交際に発展したとのこと。その間、既婚者だった原さんは妻と別れ、シングルに戻っていたことを自身で報告したものの、小島さんとの交際を発表したことと前後しているために、「小島さんの存在があったから離婚に踏み切ったのでは?」などと、モヤモヤした気持ちが残った印象です。
離婚経験者の恋愛でポイントになるのは、「交際の発表時期」です。
離婚を経験した後に新しい恋人ができること自体、もちろん悪いことではありません。ですが、問題なのは交際を発表する時期です。というのも、離婚後、半年もたたないうちに新しい恋人との交際宣言をするのは、どうしても前のパートナーとの結婚期間の“カブリ”をイメージさせてしまうもの。「ひょっとして、結婚している時から、あの二人は付き合っていたのでは?」と誤解を招きかねないのです。
「うれしくても先を急がない」が周囲に応援されるコツ
「バツ1の恋愛」や「バツ1からの再婚」で、まわりの人から祝福されるための秘訣は、交際を発表するベストなタイミングを冷静に考える、ということです。新しい恋愛がスタートすると、当人たちはうれしさのあまり、先を急ごうとするもの。お互いの元・家族や元・恋人への配慮が十分になされていないまま、新たな交際を発表し、なかば強引に祝福してもらおうと考えるものです。ところが、世間は意外と冷静で、“共感なき交際や結婚”は応援されないケースが多いのも事実。どちらかの元・家族にまだ小さい子どもがいる場合はなおさら、手放しで新しいカップルを祝福しようとは思えないでしょう。
ちなみに、祝福される「バツ1からの再婚」をした山口さんと田中さんは、家族ぐるみのお付き合いをはじめてからもなお、結婚を決めるまでに1年という時間をかけてゆっくりと交際を深めていったといいます。
いつまでも元・家族や元・恋人の存在にしばられる必要はないものの、少なくとも離婚から1年以上の時間を置くことは、まわりの人たちの心をざわつかせないための暗黙のルールであることもたしか。せっかくなら多くの人に祝福される形で新しいスタートを切りたいものですね。