男たちの悲鳴! 新しい時代の「鬼妻」に我慢も限界
いまだ感染者数が増え続けている新型コロナウイルス。緊急事態宣言後のニューノーマルなライフスタイルも定着してきつつある今日この頃ですが、「withコロナ時代」ならではの妻たちの「新しい生活様式」に対しては夫たちの悲鳴もあちこちから聞こえてきます。今回は「新しい鬼妻様式」の実態に迫ってみましょう。
雅人さん(45歳・仮名)の場合
「うちの会社はIT系なので、3月からずっと在宅勤務が続いています。仕事上は全く問題ないですし、面倒くさい社内の人間関係からも解放されて快適なのですが、唯一の悩みは昼食です」と語る雅人さん。
ランチは日中、自宅にいる奥さんが2択のうち希望するものを作ってくれるそうで、うらやましい限りと思いきや現実はそんなに甘くないそう。
「うちで食べるランチが有料なんです。Aが500円、Bが800円。妻にどちらかをオーダーしたら箱に現金を入れるルールです。『出社していた時はもっと高いランチを食べていたんでしょ。家のほうが安くてよかったじゃない』と嫁に恩着せがましく言われています。お金を払う代わりに自分で作ろうとすると、『このお肉は使わないで』『これは夕食用の材料』などといろいろ制約があって、結局妻に頼むか、カップラーメンを自分で作るぐらいしかできないんです。在宅勤務で小遣いがたまるかと思ってたのに想定外です」
ランチ代を徴収している奥様、その使い道は自分が推してる男性アイドルのグッズ代なんだそう。
「冷蔵庫に、イケメンアイドルの写真のついたハイチュウが20本はいってて、なんだかなあ……」と雅人さんはぼやいています。
健太郎さん(32歳・仮名)の場合
「うちは乳幼児と高齢の義母がいるので、コロナに感染しないよう、いろいろ気を使っています。奥さんは相当神経質になっていて、買い物も全部ネットスーパー。ほとんど外出もしない生活を送っています。僕の会社は7月から普通に出勤に戻ったので、『我が家に菌を持ち込むのはあなたしかいないんだからね!』って毎日言われて、ほとんど病原菌扱いです」
もともとまじめで、几帳面だという健太郎さんの奥様のコロナ対策は徹底していて、家に帰った健太郎さんは、玄関でスーツとYシャツを脱ぎ、スーツとかばんは除菌スプレーをかけた後玄関わきのクローゼットに収納。手も除菌ティッシュで拭いた後、下着姿で風呂場に直行。頭も顔も体も全部洗った上、自分が使った浴室も掃除した後でないとリビングにもトイレにも入れません。
「まあ、帰宅後のルーティンは仕方ないかなと思うのですが、つらいのは食事ですね。子供と奥さんと義母が3人で楽しそうに食べているのですが、僕は同席禁止。みんなが終わった後に一人で食事です。食後にリビングに行っても、僕が来るとみんな急にマスクをして、家族の会話もマスク越しです。もちろん、寝室も僕だけ別」
と寂しそうな健太郎さん。
仕方がないとは思いつつ、彼が触ったドアノブなどをいちいち除菌ティッシュで拭いている奥様を見ると、苛立ちを禁じ得ないそう……。
将太さんの場合(39歳・仮名)
「やっぱりね、男にとって、収入の話をされるのが一番辛いですよ。特に子供の前とかで言われると。こっちにもプライドがありますから」と強い口調で不満を漏らした将太さん。
「自分の勤め先は中小の旅行会社ですから、はっきり言って倒産寸前って感じですよ。売り上げが前年の2割以下でしたからね。夏のボーナスがないどころか月給も大幅減給。解雇にならないだけマシって感じです」
そんな将太さんですが、奥様は通販系の会社にお勤めで、コロナで業績好調。「夫の減収を補う増収で家計は助かりましたね」と言ったところ、「それが辛いんです……」と将太さん。
「何かというと、妻は『パパのお給料が下がったから』と子供に強調するんです。『パパのお給料が下がったから新しいゲームソフトは買えない』『パパのボーナスが出ないから夏休みはどこにもいかない』とか、二言目には俺の収入の話。ゲームソフトは、子供の勉強時間を増やしたいのでわざと買わないだけで収入とは無関係なのに俺のせいにされて、子供にも『パパのせいだよ』と恨まれてるんです。マジでムカつきます」
不都合なことは何でも「パパのせい」にされ、妻の「減収いびり」に相当不満がたまっているようでした。
新しい生活様式で、仕事状況も衛生への気遣いも、子供の環境も、そして家計も大幅変更の我が国の夫婦たち。
いきなり訪れたこの苦難のなかで、家庭のルールを作っていく際、妻の言動は一番の鍵です。妻によって、家の空気がガラリと変わるのは間違いない。
不安・不満なことも多い世の中ですが、イラッとしたら、まず呼吸。「夫を活かすも殺すも私次第」のマインドで、笑顔を心がけてください。夫に鬼妻だと思われるとアフターコロナの老後に悪影響が出ます。