夫婦関係

20代女性の7割以上が!?「痛いセックス」から抜け出す3つの対策

性の大規模実態調査『【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2020』が公開されました。いろいろ興味深いデータがあるなかで、「20~40代の女性の7割弱が【痛いセックス】をしている」という衝撃のデータについて考えてみます。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

20代女性の7割超!?「セックスは痛い!」女性たち

セックスが痛い

総合医療品メーカーのジェクス株式会社が、(一社)日本家族計画協会家族計画研究センターに依頼して実施した、性の大規模実態調査『【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2020』の調査結果が公開されました。2012年、2013年、2017年に引き続き、今回で4回目となるこの調査。非対面というインターネットアンケートの特性を生かし、対面調査ではなかなか出てこない個人の性の本音をあぶりだす貴重なデータが毎回発表されています。

いろいろ興味深いデータがあるなかで、今回は「20~40代の女性の7割弱が【痛いセックス】をしている」という衝撃のデータについて考えてみます。

「痛い」といっても、「痛々しい」でも「恥ずかしい」でもありません。リアルに「痛い」、肉体的な痛みを伴う性行為のことです。

性交痛といえば更年期女性しかないだろうと思われがちですが、今回の調査によれば「セックスの時に痛みを感じることはありますか?」という質問に対して「いつも/だいたい/たまに痛い」と答えた割合が20代から40代の平均で約66%に上っています(※下図)。

なかでも20代は74.1%と最多! 若い女性ほど「痛いセックス」を経験していることがわかりました。

20~40代女性の約66%が痛みを感じている!(出典:ジェクス ジャパンセックスサーベイ2020)

20~40代女性の約66%が痛みを感じている!(出典:ジェクス ジャパンセックスサーベイ2020)

 

同調査の「セックスに関する悩みごと(コンプレックスなど)」を訪ねた項目でも、「快楽が得られない」+「オーガズムに達することができない」+「濡れにくい・濡れない」の合計は、20代で62.2%、30代で64.9%、40代で50.3%と高い割合を占めています(※下図)。

すれ違う男女の悩み。男性は「早さ」、女性は……(出典:ジェクス ジャパンセックスサーベイ2020)

すれ違う男女の悩み。男性は「早さ」、女性は……(出典:ジェクス ジャパンセックスサーベイ2020)


これはゆゆしき問題です。20代で気持ち良い経験が得られなければ、その後年齢を重ねるほど、ますます気持ちが後ろ向きになってしまいます。年齢を重ねるにつれ「楽しくない」「したくない」となるのも無理はありませんし、セックレスカップルの割合は今以上に増加していくでしょう。


そこで今回は「痛み」や「苦痛」から抜け出すための3つの対策を伝授しましょう。

 

対策1:気持ちいいポイントは“自分で探す”

経験の少ないイマドキの草食男子に、女性の快楽ポイントがわかるわけがありません。彼に「イカせてもらう」のをただただ期待して、ベッドに横たわっていても裏切られるだけです。

どんな時に、どこをどうすれば「気持ちいい」のか。それは十人十色。自分で見つけるしかありません。あらかじめ、自分で自分の「気持ちいいポイント」を探して、開発しておきましょう。まずはシャワーや指でOK、セルフプレジャーグッズを使ってもいいでしょう。自分の性的快感ポイントを知ることが第一歩です。

セルフプレジャー、つまりお一人様エッチの達人を目指してください。ひとりですることの恥ずかしさ、嫌悪感を捨て去ることが、痛くないセックスへの近道です。

 

対策2:気持ちいいポイントへ“相手を誘導”

「リードは全部男性にお任せ」という方も多いかもしれませんが、それでは相手のテクニックが低い場合は永遠に満足する成果は得られません。加えて「イッたふり」でもしようものなら、相手のテクニックが上達することは一生ないでしょう。ここは上手に相手をリードして、自分の気持ちいいポイント、やり方、体位、燃える場所に誘導すること。あなたの好きなことをさりげなく相手に教えてあげましょう。

「○○が好き」「こんなスタイルでしてみたい」と、恥じらったり甘えたりしながら、上手に男子をリード。自分のセックスは自分でプロデュースしてください。自分の気持ちいいポイントは自分にしかわからないのですから。

そうやって女性がセックスで自立することでセックスレスが解消したカップルを、私は何組も見てきました。

 

対策3:セクシャルグッズも“どんどん利用”する

いろいろ教えてもなかなか相手のテクニックが上達しない時には、セクシャルグッズを上手に利用するのもアリです。「長時間の愛撫は面倒」という男子も、自由自在な動きをする最新型バイブを使えば遊び感覚で喜んでやってくれる……かもしれません。

まずは小さめのかわいいローターやバイブを使って、お互いに肩コリ解消からの、セクシーポイントの刺激へ移動……などと発展させていくのです。上手にグッズを使って、膣をならしてゆく。ローションやアロマオイルなどを取り入れてみてもいいでしょう。「舐めてもOKな美味しいローション」があることをご存知ですか? 今は、驚くようなサポートアイテムが出現しています。好奇心を持って、ステージを上がっていきましょう。


「痛いセックス」に悩んでいる20代から40代の女性のみなさん。受け身で、ただ相手の変化を待ってみたり、不満を募らせ諦めたりするのではなく、自分で自分が気持ちよくなる環境を作れるよう、一歩踏み出してください。

工夫とやる気とトレーニングで、痛みは改善してゆきます。長期間放置するなかれ。更年期にさしかかったときに、寂しい日々にならないように……。



※出典:ジェクス ジャパンセックスサーベイ2020
※参考:iroha , さくらの恋猫(ラブコスメ)
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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