エアコンのダクトを利用して屋内へ
エアコン用の穴に光ファイバーを通したところ。エアコンが設置されていても同様に通せることが多い。 |
工事で最も大変な部分は、光ファイバーを屋内へ入れる作業と言えます。エアコンの穴(ダクト)がある場合、そこを利用することが多いです。エアコンのパイプが通っていても若干の隙間が空いているため、そこに細い光ファイバーを通します。
エアコンダクトがない場合でも、建物内の配管を通して屋内に入れることもあります。利用できるものが全くない場合に、建物に小さな穴を空けることになりますが、賃貸の場合は、こうした作業になった場合、大家さんの許可が必要です。
筆者の経験から言えば、最近のアパート等の賃貸物件では、エアコンダクトがある場合が多いので、こうしたケースはほとんど見受けられません。
屋内配線は比較的シンプル
屋内に入った光ファイバーは、回線終端装置(ONU)に接続され工事は終了です。ADSLでいうモデムのような機械です。
今回の工事では、屋内に引き込んだ光ファイバーをローゼットに接続した。将来的にDIY工事ができるようにするためのもの。 |
最近では、光ファイバーを直接、回線終端装置に接続せずに、光ローゼットという光ファイバー中継器を経由して接続する場合も多いようです。ローゼットを設置すると、将来的にユーザー自身で機器の取付などを行うことが可能になるため工事がより簡素化ことができるようです。
工事にかかった時間は30分程でした。今回の工事は一人で行っていましたが、二人以上で行う場合は作業を分担できるので、よりスピーディーに行えます。
工事業者も非常に慣れてきたため、電話の新設工事とほぼ同じくらいの時間しかかからなくなったようです。以前と比べると、とてもあっけない感じさえします。
LANケーブルでパソコン等に接続
手前の白い機械が、回線終端装置(ONU)。ここからLANケーブルでパソコンへ接続する。 |
NTTの工事は回線終端装置までです。回線終端装置からLANケーブルで直接パソコンに接続できます。工事が終了したら、確認のために、業者持参のノートパソコンを接続して、接続の可否や速度等をチェックします。
ただ、工事業者はパソコンへの接続や設定はやってくれませんので、その辺は自分や家族で行うか、別途NTT等の業者に依頼をする必要があります。
ブロードバンドルーターを使っている場合は、
[回線終端装置]──[ルーター]──[パソコン]
のように接続します。
パソコンを接続しても、ルーターを接続しても、プロバイダへ接続するための設定が必要ですから、Bフレッツやプロバイダの接続マニュアルに従って設定をして下さい。
賃貸住宅でも簡単に導入できるようになりましたので、光接続に興味がある場合はぜひ試してみてください!
■参考サイト
・ 光ファイバー導入工事が丸見え【1】 【ガイド記事】
・ 光ファイバー導入工事が丸見え【2】 【ガイド記事】