料金プランで基本使用料が決まる
携帯電話を新規で購入するときに、料金プランを選びます。固定電話の場合、契約する電話回線によって基本料金が決まりますが、携帯電話の場合は、料金プランによって基本使用料が決まるのです。
よって、携帯電話の場合、料金プラン選びが節約の大切な第一歩となります。
料金プランは携帯電話各社ともいくつもあり、自分の利用方法にマッチしたものを選ぶべきです。
料金プランが違うと通話料が異なる
それでは、どのように料金プランを選んだら良いのでしょうか? 単純に基本使用料が安いものを選べば良いのでしょうか?
料金プランが異なると、毎月の基本使用料が変わると共に、通話料金単価も変わるのです。
例えば、NTTドコモのタイプSSは基本使用料が3,780円で通話料は21円/30秒です。タイプLLは基本使用料が15,330円で通話料は7.875円/30秒です。基本使用料が高くなるものの、通話料も約3分の1になるわけです。
毎日10分通話すると月に300分(30日計算)になりますが、通話料金はタイプSSだと12,600円、タイプLLだと4,725円となり、かなりの開きが出てきます。
料金プランには無料通話分が含まれている
例外もありますが、多くの料金プランには「無料通話分」が含まれています。
前出のタイプSS(基本使用料3,780円)には1,050円の無料通話分が含まれています。「基本使用料を支払えば1,050円分の通話ができる」という意味です。全く発信しなくても、基本使用料の3,780円は請求されますが、1,050円分までは通話料は課金されないわけです。
それでは、無料通話分が多い方が良いではないかと思いがちですが、そうではありません。「無料」と聞くとなにやら電話会社がサービスしてくれているような気になってしまうのが不思議なところですが、[基本使用料2,730円+通話料1,050円]と同じ、通話料と基本料金の抱き合わせ販売になっているのです。とどのつまり、無料通話分といえどもユーザーがその分を支払っているわけです。全く発信をしない着信専用で使っている人は、無料通話分など要らないわけですが、1,050円分の通話料が含まれた基本使用料を支払っているわけです。
無料通話分を使い切らないことがいかに無駄なことかおわかりいただけたかと思います。
無料通話分を使い切ろう
料金プランを選ぶ際は、基本的に、無料通話分を使い切れそうなものを選ぶと良いでしょう。ただし、若干ならば使い切れなくても気にする必要はありません。
無料通話分が余ったら、自動的に翌月に繰り越せたり、家族と分け合えたりする場合があります。ただし、これらも繰り越せる月数が決まっていたり、繰り越し合計額の上限が決まっていたりしますので、無料通話分を余らせ続けることは結果的に損になります。無料通話分も自分が支払っているんだということを忘れないでください。
無料通話分は、通話だけでなくパケット通信料としても使える場合があります。メールやサイト閲覧の料金に充当できることもあるので、通話をしない人はパケット通信で消費することも可能です。