ひかりの恋愛コラム

自分の「弱み」を他人に見せられない人の処方箋

弱みを見せられなくて、どんどん窮地に陥ってしまう人がいます。意地っ張りで、人からの助けを素直に受け取れない子供おばさん(子供おじさん)はどうしたらいいのでしょうか?

ひかり

執筆者:ひかり

恋愛・人間関係ガイド

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強がってしまうのは、なぜ?

強がってしまう

弱みを見せられなくて、どんどん窮地に陥ってしまう人がいます。歳を重ねても精神的に成熟しないまま大人になってしまった子供おばさん(子供おじさん)は、意地っ張りで、人からの助けを素直に受け取れないことがあります。そんな人はどうしたらいいのでしょうか?

 

彼女(彼)が、弱みを見せられない原因

子供おばさん(子供おじさん)が弱みを見せられないのには、いくつか原因があります。それは、主に下記の3つです。

(1)弱みを見せたら、負けた気になるから
(2)“今の自分”を認めず、自己に理想を押し付けているから
(3)相手に迷惑をかけたくないから

1つずつ、紹介していきます。

 

(1)弱みを見せたら、負けた気になるから

人に弱みを見せることで、負けた気になったり、「バカにされる」という恐れを抱いたりしている人がいます。そういう人は、自尊心が低い可能性が高いです。

「自分はまだまだレベルが低い」という劣等感を抱えてしまっているので、「もっと強く見せなくてはいけない」と思って、虚勢を張った姿しか人には見せられないのです。

なかには「今、弱みを見せたら、力が抜けて、心がポキッと折れてしまうかもしれないから、弱いところは出せない」と恐れている人もいます。そういう人は、心が無理をしすぎなのです。

逆に自尊心が高い人は、「弱みを見せたところで、どうってこともない」と思っています。「そんなので自分の価値は変わらない」という自信があるからです。

だからこそ、心が強い人ほど、「参っちゃったよ」と人に弱みを見せることができます。さらに言えば、弱みを見せることで、相手が油断するように持っていくことすらあるのです。だから、弱いところを見せる人ほど、1枚も2枚も上手であることもあるのです。

 

(2)“今の自分”を認めず、自己に理想を押し付けているから

「(1)弱みを見せたら、負けた気になるから」に繋がる話ですが、弱みを見せられるかどうかは、「自尊心」がポイントだとしたら、どうしたら自尊心が高くなるのでしょうか。

自尊心とは、「自分の価値を認める心」のことをいいます。“今の自分”の状態を受け入れられずに、「“今の自分”は、本来の自分ではない」「自分はもっとやれるはずだ」と理想を押し付けてしまう人がいますが、そういう人は、自尊心が低くなってしまいます。“今の自分”を受け入れられていないからです。

もちろん目標を持ってがんばることは大切です。でも、それと「“今の自分”を受け入れないこと」は、似ているようで違います。それだと、自分に愛情を持っていないですしね。だから、自分をどんどん追い込んでしまうのです。

“今の完璧ではない自分”も受け入れた上で、自己が成長していくことを願うことが、本来の「自分への愛し方」です。それは、「これができるようになったら、自分を愛せるようになる」といった、そんな“条件付きの愛情”ではありません。そんなことでは、いつまで経っても「まだまだ」と思って、自分の価値を認めることができないでしょう。

“今の自分”をきちんと受け止め、その上で、「今後、もっと成長できる」という自信がある人は、今の段階で人に弱みを見せることなど、どうってこともありません。

例えば、自尊心の高い人は、分からないことがあったら、素直に「それって何ですか? 教えてください」と聞けます。「自分の知識が足りないのであれば、もっと勉強すればいい。自分には吸収できる力がある」と思っているので、今、聞くことは恥ずかしいことではないと思えるからです。そこで知識を得れば、より賢い自分になるのだから、現段階の“知らない自分”のことを受け止められるのです。

つまり、人にも弱みを見せる人というのは、「ずっとその状態でいるとは思っていないから、見せられる」ところもあるのです。それだけ「自分が成長できる」ことを信じているんですよね。

 

(3)相手に迷惑をかけたくないから

「弱みを見せる」と言っても、誰に対しても見せればいい、というわけではありません。弱みに付け込むような相手に見せてしまったら、さらに状況は悪くなりますしね。だから、「自分のことを応援してくれる相手でないと、怖くて弱みを見せられない」というのは、ある意味、正しい判断です。

でも、なかには、相手がどんなに信頼に値する人で、自分が助けを求めたら手を差し伸べてくれるにもかかわらず、それができずにいる人もいます。本人は「迷惑をかけたくないから」と思っていることもありますが、実は、それが“相手を傷つける行為”になることもあるのです。

人は、自分が大切に思っている人が自分を信じてくれて、助けを求めてきたら、むしろうれしいものです。逆に、そんなときも自分を頼ってくれないと、「自分はそんなに頼りないと思われているんだ」と悲しくなるのです。だから、あなた自身も「大切なあの人は『迷惑だ』なんて思わないはずだ」と信じられるようになることも大切なんですよね。

 

弱みを見せられる人ほど、実は強いことも

ここまで、「弱みを見せられない原因」について紹介しました。結局のところ、「自尊心が高くて、人を信じられる人ほど、人に弱みを見せられる強さを持っている」ってことなんですよね。

「人に頼るのも、ある意味、勇気が必要」だといっても、過言ではありません。もちろん頼りっぱなしはよくありませんが、ときには相手を信じて、そんな勇気を出してみてはいかがでしょうか?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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