ハブやルーターに要注意 <高速率★★☆>
実効速度90Mbps超の最新ルーターならブロードバンドに最適。(写真はコレガCG-WLBARGMH) |
家庭内で複数のパソコンを利用している場合、ハブやルーターという機器が導入されているはずです。これらの機器にもLANカードのようなものが組み込まれており、同様に最高速度が決まっています。少し古かったり、格安で購入したハブやルーターは、インターフェースが10BASE-Tだったりするので要注意です。
筆者の環境でもハブを数台使っているのですが、以前、回線を高速化し、ルーターもより高速のものに変えたのですが、一部の機器だけ速度が速くならなかったことがありました。いろいろ調べたところ、途中のハブの1台の仕様が10BASE-Tだったということがわかりました。ハブを100BASE-TXに変えたところ高速になりました。
ただ、ハブを利用するときに注意したいのは、ネットワーク内の機器がすべて100BASE-TX対応かどうかです。ハブが100BASE-TX対応のものでも、ネットワークの中に10BASE-Tの機器があると、速度を遅い方に合わせてしまうのです。こういうネットワークの場合は、ハブを10BASE-Tと100BASE-TX対応のスイッチングハブというものにすれば、問題は解決できます。
ルーターも同様に最高速度が決まっていますので、利用している場合は、調べてみましょう。古いルーターはブロードバンド回線を十分に生かせない場合があるので、実効速度がどれくらいあるのか調べてみて下さい。
電話線を短くしよう <高速率★☆☆>
ちょっと話が難しくなってしまいました。ハブとかルーターとか、難しいものは使っていないよ、という場合でも調べて頂きたいところがあります。それはADSLモデムに接続されているモジュラーケーブル(電話線)です。
ADSLモデムにはモジュラーケーブルを差し込めるジャックがいくつかあります。1つは「回線」に、1つは「電話機」にというものが一般的です。ADSLの速度に関係するのは、回線側に繋げるモジュラーケーブルです。先に説明したとおり、ADSLはNTT収容局との距離等が速度に影響します。この距離というのは、NTT収容局からADSLモデムまでを指します。よって、屋内でも壁のモジュラージャックからADSLモデムまでのモジュラーケーブルの長さを極力短くすべきなのです。要するに、ADSLモデムは壁のモジュラージャックのすぐそばに設置した方がよいのです。
ADSLモデムをモジュラージャックのそばに設置しても、その間を長いモジュラーケーブルを使って接続しては意味がありません。よく、モジュラーケーブルが余っているからといって束ねてしまう人がいますが、ADSLに悪影響を及ぼしかるのでやめましょう。
最近は、ADSLモデムに付属しているケーブル類に、10cm程度の短いモジュラーケーブルが含まれていることがありますので、それを使用するか、無い場合はホームセンターなどで短いものを購入してくると良いでしょう。
ただ、モジュラーケーブルが1~2mあっても、速度に大きく影響を及ぼすケースはまれです。あまりシビアにならなくても良いでしょう。
電子機器の側にモデムを置かない <高速率★☆☆>
ADSLモデムや、モデムとモジュラージャックを結ぶモジュラーケーブルは、電子機器からなるべく離すと良いでしょう。特に電子レンジや冷蔵庫などはノイズを発生しているのでNGです。モデムは離れたところに設置していても、モジュラーケーブルがその近くを通っていたりすることもあります。
モジュラージャックがそれらの機器に近い場合は、機器を移動するか、モジュラージャックの場所を変える(電気屋さんの工事が必要ですが)と良いかもしれません。