モラハラ妻とは……妻ばかりが被害者ではない

モラハラ妻の言い訳

モラハラ妻の言い訳

DV(ドメスティックバイオレンス)やモラハラ(モラルハラスメント)といえば男性から女性へのものを思い浮かべる方が多いでしょうが、近年逆パターンが増えています。特にここ最近は、新型コロナへの不安や外出できない苛立ち、孤独感によるうつなどが原因で、モラハラも増加しているようです。
 

夫の収入減で妻のモラハラ“スイッチ”ON!

「自分がモラハラ妻だって自覚はあります。でも、原因は彼なんですから自業自得ですね」と静かに語り出したのは、私のもとに夫婦仲の相談に来た汐里さん(35歳・仮名)。

職場結婚で同い年、子供のいない共働き夫婦で、年収もほぼ同じ。もともと対等なパートナーシップだった二人の関係に変化が現れたのは、夫の転職でした。友人が起業したベンチャー企業に取締役待遇で入社したものの、実態は名ばかり役員で、無給なのに徹夜で働く毎日だったそう。

この転職に最初こそ賛成したものの、結果ボロボロの現実に激怒した汐里さん。

「マンションのローンを二人で返しているのに。無給の転職なんて。話が違うじゃない。『ボランティアかよっ! 何様のつもり?』と、初めて怒鳴りました。それ以来、自分にモラハラの“スイッチ”が入った気がします。『夫には徹底的に躾が必要だ』って……」

これまで対等だった汐里さん夫婦の関係は、収入差がついたことでアンバランスになり、“稼いだ額=家庭内の支配力”となっていきました。

「夫の転職前は家事を分担していましたが、今は『稼ぎがない分、家事労働して』と、全部やらせています。友人の会社に行くのはやめてもらいました。夫のスマホは私が管理してます。通信費を払うのは私ですから」

スマホを管理下に置き、外出を制限することで夫の外部との接触を断ち、ますます自分に逆らえない体制を作った汐里さんの言動は、その後もエスカレートしていきました。

例えば、夫が作った食事に自分の嫌いな食材が入っているとにらみつける。「どんなに不味いか自分で食べてみて」と命じる。

「だんなさんは怒ったり反撃したりしないんですか?」と聞くと「大丈夫です。夫は両親もいなくて、頼れるお兄さんとは仲がよくない。家族にあこがれて結婚してるので、家族をなくすのはこわいと思ってるんです。しかも生活費は全部私が出してますし」といいます。

転職がもたらした夫婦関係の変化。夫が収入を得られるようになるまで、2人の関係は変わらないのかもしれません。
 

周囲から見えづらいモラハラ……早目の対処を

DVよりももっと外からは見えにくいモラハラ。それまでは穏やかだった妻が何かをきっかっけに突如スイッチが入る場合もありますが、元々相手を傷つける言葉をちょくちょく口にしていたとか、何かにつけ皮肉を言うタイプだったなど兆候がある場合もあります。

いずれにせよ「ちょっとおかしいな」と思ったら、深刻な状態になる前に妻を知っている方々に相談し、意見を聞いてみましょう。無理に夫婦で話そうとしても封じ込められます。夫側も原因を作っている場合があるので、小さなことでもすべて列挙して対応を考えてみてください。

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【経験談例】
モラハラ・DV夫との生活に耐えかね、予告なしに家出。離婚調停を経て離婚した話(40代、女性)
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