家計簿・家計管理

外出自粛で食費が増加!非常時でもできる節約術

新型コロナウイルスによる休校や在宅ワークなどにより、家で食事をする機会が増えたのではないでしょうか。また、買いだめする癖がつき、ムダな出費が増えたなど、“巣ごもり”によって増えてしまった「食費」を節約するには、どうすればいいかお伝えします。

二宮 清子

執筆者:二宮 清子

家計簿・家計管理ガイド

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新型コロナウイルスの影響で外出自粛となり、家で食事をする機会が増えたことや、買いだめをする癖がついてしまい食費が増えてしまった……というご家庭は多いのではないでしょうか? そこで今回、“巣ごもり”によって増えてしまった「食費」を節約する方法をお伝えします。
 

買いだめや買い過ぎで食費が増加

緊急事態宣言が出たことで食料品を買い込んだ方は少なくないでしょう。食料を確保することはとても大切なことですが、最初に買った食品をどれだけ食べ切ることができたでしょうか? 長期保存が可能だからと、ついつい買いだめしたものの、1カ月以上経っても残っているものはありませんか?

また、不要不急の外出を制限されているため、食料品の買い物が唯一の外出であり楽しみ!という方も多いでしょう。いつもより買い物の頻度が増え、ついつい買い過ぎてしまうことも。また、今後いつ外出制限が強化されるかわからない……という不安から、買い過ぎてしまう場合もあるでしょう。

では増えてしまった食費をどう節約すればよいのか? 非常時でもできる食費節約術を紹介します。
 

1. 予算と献立を決め、買い物頻度を抑える

日本の場合、緊急事態宣言が出ても買い物を制限されることは今のところなさそうです。とはいえ、買い物の回数が増えれば、感染リスクは高まります。買い物は週1~2回に抑え、生鮮品以外で価格が安定している食品は、ネットスーパーを利用するとよいでしょう。

また買い物に行く前に食費の予算を決め、その範囲内で買い物をすることもポイントです。ある程度の献立を考えておくと無駄も省け、その都度献立を考えるストレスも減ります。

■予算を決める
  • 1日1000円:1カ月で3万円
  • 1日1500円:1カ月で4万5000円
  • 1日2000円:1カ月で6万円
このように予算を設定し、まず取り組んでみましょう。そして家計簿をつけて、しっかりと管理していきます。

我が家の場合、4月の食費を1日1000円で1カ月3万円(私と中学生2人の計3人)と厳しめに設定してチャレンジしていますが、4月20日時点で1日平均1300円とオーバー気味です。残りの日で調整できるかわかりませんが、近い金額で達成できればOKだと思っています。

予算を設定することで、使っていい金額の目安がわかり、その範囲内でなんとかしようと節約意識が高まる、これこそが予算を立てることの目的です。

そしてもう1つ、「使用頻度の高い食品」を安く買うようにすることもポイントです。

(例)
  • 玉ねぎやジャガイモ、人参、ツナ缶など、使用頻度が高く長期保存できるものは、安く買える時に多めに買っておく。
  • 葉野菜や鶏胸肉、豚こま肉などの使用頻度の高い生鮮食品で、冷凍保存できるものは、キロ単位で買っておく。    
 

2. 時短でアレンジできるものを作る

献立を考えるときのポイントは、時短&作り置きです! 外食が難しい状況なので、料理がストレスにならないように、短い時間で簡単にできる料理やアレンジが利く料理を多く取り入れます。アレンジの利く料理は多めに作って、冷蔵&冷凍保存します。
  • カレー:カレーうどんやカレードリアにアレンジ
  • 野菜スープ:牛乳とベーコンを足してミルクスープ、トマトとウインナーを足してミネストローネにアレンジ
  • 餃子の種:多めに作って1回目は餃子、2回目は油揚げ餃子
  • ラタトゥイユ:トマトパスタや豚肉と大豆を加えポークビンズにアレンジ
  • ミートソース:パスタやグラタン、タコライスにアレンジ
■家族で料理を分担し、生きる力を身に付ける
我が家は中学生の子どもが2人いるので、朝食は息子、昼食は長女、夕食は私というように分担しています。基本的に自宅にある材料で作り、調理から片付けまでするようにしています。子どもが作るので、比較的簡単にできることがポイントです。

クックパッドやYouTubeを見ながらほぼ失敗なく作れるので、便利な時代になったと感じます。子ども達が独り立ちしたときに節約時短レシピを作ることができるように、時間のある今が家事を仕込むチャンスだと思っています。
 

3. 生鮮品を上手く保存し、ストックする

今回のような外出自粛の場合と災害時の持ち出しバッグに入れる食品のストックは、分けて考えてよいでしょう。災害時はインフラがストップする可能性が高いため、長期保存できて手軽に食べられる缶詰やインスタント食品が求められます。

しかし今回はインフラもあり、買い物もある程度可能です。缶詰やインスタント食品を普段より多めに用意したうえで、生鮮品をいかに冷凍してストックできるかがポイントです。

■保存できる節約食品
  • 肉類:安価で使い勝手のよい鶏のモモ肉や胸肉、豚こま肉などはキロ単位で購入し、小分けにして冷凍。
  • 魚類:竜田揚げや煮魚、ホイル焼きなど、アレンジの利く、鮭やサバなどは多めに買って、小分けにして冷凍しておく。他にもマグロ、エビ、イカなど、新鮮なものが手に入った時は冷凍しておくと便利。
  • 野菜:安く手に入る旬の野菜(春ならブロッコリー、豆類、アスパラなど)は、多めに買って冷凍保存。もやしも冷凍できますが、シャキシャキ感はなくなるので、スープなどに使うとよい。
  • きのこ類:きのこ類はそのまま冷凍可能なので、安く手に入る時は多めに買ってストックする。
  • 果物類:ジャム用いちごが手に入ったらヘタを取って冷凍しておくと、すぐにピューレやジャムにできる。バナナも冷凍してバナナジュース、バナナケーキに使える。
 

料理の腕をあげて「節約力」を身に付けよう!

1日3回食事を作ったら1年で1095食、もし4人分を毎回作っていたら、1年で4380食を作っている計算になり、3年で1万食を作っていることに! 食費を節約しようと思えば、料理の腕をあげることに尽きますが、3年で1万食も作れば、自然と料理の腕はあがるのではないでしょうか?

また、自粛生活でできた時間を使って、いつも買っていたお菓子を手作りしてみるのもよいですね。糖分も調節でき、おやつタイムを満喫することができますよ。
イメージ

旬のいちごで作ったいちごムース

新型コロナが終息するまでの間、半強制的に料理をしないといけない今の状況を味方につけ、料理の腕をあげていきましょう。

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