40代・世帯年収500万円・3人家族の家計簿を拝見!
あなたの家計簿の良いところ、プロが全力で見つけます!
皆さんから投稿いただいた家計簿に、ファイナンシャル・プランナーがその家計の優れた点をコメントをする『褒める家計簿』。今回の投稿は40代の男性会社員から。7歳のお子さんがいる共働き家庭の家計簿を見ていきます。ファイナンシャル・プランナーの荻野奈緒美さんと横田健一さんの2名が担当します。
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【投稿者の情報】
- ペンネーム:kiusoilさん
- 性別:男性
- 年齢:40代前半
- 住まい:埼玉県
- 住居形態:持ち家(マンション)
- 家族構成:3人家族・本人、妻(40代前半)、長男(7歳)
- 就労形態:夫(会社員)・妻(会社員)
- 世帯の手取り年収:500万円
- 総貯蓄額:700万円
- 使用している家計簿ツール:マネーフォワード ME
- 家計簿歴:6カ月
- 給与の管理方法:支払いの役割を決めて個々で管理
- 投稿した家計簿の月:2019年11月
【投稿者への質問】
投稿した家計簿を振り返ってください
- 夫婦のスマホ利用状況を考慮した上で、格安スマホ+契約をまとめることで、無駄を省くことを意識している
- 食費に関しては、あまり節約を意識していないのでイマイチ
日頃の家計管理の工夫を教えてください
- 家計簿は絶対に続かないので、マネーフォワードに記録が残るようなお金の使い方を意識している。そのためになるべく現金を使わない
- 児童手当は使わず、子ども用の口座に入れる
- つみたてNISAで年間の限度額いっぱいまで貯蓄に回している
- 学資保険のように、積み立て型の生命保険に加入し、子どもの高校卒業、本人の定年時にある程度のお金が使える状態にしている
家計の目標を教えてください
- 節約を意識しなくても困らない生活を送るため、お金を稼ぐことより、無駄使いをしないこと
- ただ、必要なものはしっかり買って、節約ストレスとならないようにする
こっそりパートナーを褒めてみてください!
- 妻はブランドや流行ではなく、自分にあうのか、必要なのかをきちんと自分で考えることができる人物
- だからこそ、無駄遣いがなく、口座を個々に管理していても何も問題がない
- 共働きではなく、40代の平均年収くらいの家庭
- 比較したときに、我が家は何にお金がかかっているのかを参考にしたい
- その中で自分たちのストレスにならないような節約方法があればマネしてみたい
この家計簿の褒めポイント!
自身にとっての「無駄」を知っている家計(FP横田)
家計のやりくりが得意な人もいれば、それがストレスになる人もいます。kiusoilさん家計の素晴らしい点は、「節約ありきの生活は苦手」であることを理解した上で、しっかりと貯蓄できていることに尽きますね。毎月やりくりを必要とする食費まわりは確かに高い印象ですが、一方で、一度決めてしまえば意識する必要のない通信費はスマホ2台+インターネット代込みで約5000円ですから、相当安く抑えています。世帯の手取り収入に対して住宅ローン返済額も無理がないですよね。さらにお車の無い生活をされているようですので固定費がさらに浮くわけです。
毎月の固定支出を抑えられているので、この月の食費が10万円を超えていても、被服にお金がかかったとしても、結果的に手取りの16%が貯蓄に回せています。素晴らしいメリハリですし支出の満足度が高そうですよね。
「無駄遣いをしない」というと外食の回数を減らす、余計な品を買わないといった生活に関する支出がイメージされやすいですが、kiusoilさん家計のように「抑えられる固定費は徹底的に抑える」「住居費のような大きな支出では無理をしない」という無駄の省き方も、家計管理にかなり効果的であることが分かると思います。
生命保険が月約3万円というのは、教育費用途が中心の可能性があるとはいえ少し多い印象ですが、全体的に優秀な家計であると言えるでしょう。
使う、使わないのメリハリが効いています(FP荻野)
まず、お子さんの口座を別にしたり、貯蓄をただ寝かせておくのではなくつみたてNISAとして運用されていたりと、しっかりと家計を考えられているのが印象的です。また、食事以外の支出項目は十分節約できていると思います。使うお金と抑えるお金のバランス
を組みながら、ストレスなく家計管理されているのが見てとれますね。インターネット代は毎月この安さなのでしょうか?
食費はあまり節約を考えていないとのことですが、食費の内訳を詳細に把握されているので、管理をしていこうという意識が感じられます。もしも食費をもう少し減らしてみたいのであれば、一度、月の食費の予算を決め、予算内に収まる方法をいろいろと検討し試してみるのはいかがでしょうか。
kiusoilさんご夫婦は「どこでストレスを感じるか」という自己分析がかなりできていると思います。ですからまず一回、予算を達成してみる。その中でストレスを強く感じる方法があったらそれは止めて、「思ったよりストレスを感じなかった」「このストレスは許容できる」方法だけ継続してみる。そうすれば結果的にいくら節約できるかは分かりませんが、今よりは確実に食費が減る家計習慣ができあがるはずですよ。
※FPのコメントは将来を保証するものではありません。あらかじめご了承ください
【FPプロフィール】
■荻野 奈緒美(オギノ ナオミ)
・CFP認定者。フリーアナウンサー。
・株式会社MILIZE 金融コンサルティング部所属。
WOWOWアナウンサーを経て、その後フリーに転身。NHKBS「週刊シティ情報」などを担当し、講演会・イベントでのMCなど多方面で活躍。経済番組に出演したのをきっかけにFP資格を取得。 現在はFPとして相談業務や執筆活動も行っている。
■横田 健一(ヨコタ ケンイチ)
・株式会社ウェルスペント 代表取締役。CFP認定者/1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
・株式会社MILIZE 金融コンサルティング部外部顧問
東京大学大学院卒業後、大手証券会社を経て、2018年1月に独立。「フツーの人にフツーの資産形成を!」というコンセプトで情報サイト「資産形成ハンドブック」を運営。家計相談やライフプラン・シミュレーションの提供を行い、個人の資産形成をサポートしている。
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