子育てと節約に奮闘中の家計簿を拝見!
あなたの家計簿の良いところ、プロが全力で見つけます!
皆さんから投稿いただいた家計簿を元に、ファイナンシャル・プランナーがその家計の優れた点をコメントをする『褒める家計簿』。今回の投稿は、akiさん・20代半ば・女性の方から。1歳のお子さんを育てながら、楽しんで家計管理をされている様子がうかがえます。ファイナンシャル・プランナーの荻野奈緒美さんと横田健一さんの2名が担当します。
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【投稿者の情報】
- ペンネーム:akiさん
- 性別:女性
- 年齢:20代半ば
- 住まい:福岡県
- 住居形態:持ち家(マンション)
- 家族構成:夫(30代半ば)・妻・子(1歳3カ月)
- 就労形態:夫(会社員)・妻(専業主婦)
- 世帯の手取り年収:約400万円
- 総貯蓄額:120万円
- 使用している家計簿ツール:ノート(コクヨ)
- 家計簿歴:9カ月
- 給与の管理方法:まとめて一括管理
- 投稿した家計簿の月:2019年11月~2020年1月
【投稿者への質問】
・投稿した家計簿を振り返ってください
「光熱費を安く抑えられました。夫はまだ格安スマホではないので、プラン変更で携帯代を減らしていますが、Wi-Fi含め、もっと安いところに乗り換え検討中です。夫の歯医者代で珍しく医療費の出費があったのが、必要経費と分かっていても、もったいなく感じてしまいます。それでも、どの月もやりくり費を4万円以内に収めることができて良かったです」
・日頃の家計管理の工夫を教えてください
「面倒くさがりでも家計簿が続けられるよう、買い物した日にしか家計簿を記入しません。Instagramで家計簿を公開してモチベーションを保っています。やりくり費は毎月4万円。水道、光熱費はいかに安く抑えられるかを楽しんでます。特に電気代は「夏以外は3000円以内!」と決めています」
・家計の目標を教えてください
「娘の保育園が受からず、専業主婦なのですが、1馬力でも年間150万円を貯めるのが目標です。大きな目標は、マンション購入」
・こっそりパートナーを褒めてみてください!
「娘の誕生日やクリスマスプレゼント、娘のおもちゃなど、すべて夫がお小遣いから出してくれるので本当に感謝しています。コンビニに行ったら、必ずお土産を買ってきてくれるところがとても嬉しいです」
・こんな他の人の家計簿が見たい!
「手取り収入がいいお家の家計簿。ポイント報酬がある人の家計簿ではなく、本当に純粋な家計簿が見たいです」
この家計簿の褒めポイント!
家計管理を楽しむ姿勢がなにより素敵!(FP荻野)
「やりくり費」という言い方がいいですよね。頑張れば減らせる!という前向きな気持ちが出ています。お小遣いを「固定費」にしているところも偉い! お小遣いは追加が発生しがちですが、3万円なら3万円の予算内で収めているというのは、ちゃんと旦那さんをコントロールされている証拠。コメントを読んでも思いましたが、きっと協力的で優しい旦那さんなのでしょうね。そして光熱費に驚きです……!! 冬場でも電気代が3000円以内、ガス代も3000円ほど。万単位の請求でもおかしくない時期に、これだけ少ない額にできるというのは「いかに安く抑えらるか楽しんでいます」という言葉にあるように、モチベーション設定の賜物。きっと具体的な小さな努力の積み重ねがあるからこその金額だと思いますが、その前提として、本当に節約や家計管理を楽しまれているのですね。それにしてもどのように節電されているのか気になるところです。
想定外の治療費が残念な気持ちは分かりますが、むしろ医療費としてしっかり回せていることを褒めるべきです! 家計簿を見る限りakiさん家計は、旦那さんのお給料が主な収入源。つまり安定的な収入を確保するために何より優先すべきは「夫の心と体の健康」です。
akiさんご自身はまだ20代半ばとお若いですが、旦那さんはakiさんより一回り歳が上。一般的に20代と比べて30代は生活習慣病などのリスクが高まるともいわれますので、健康に暮らすためのお金は節約することなく、家族3人、心身ともに元気な家計を目指してくださいね。
家計管理にブレがないですね!(FP横田)
出費が多くなりがちな年末でこの支出額、本当によくやられています。それ以上に11~1月の3カ月で支出にブレがないのが凄いなと。また手取り月収26万円で貯蓄率20%はとても優秀です。しんどい思いをしながら貯められているのであれば心配になりますが、ひとつひとつミッションをクリアするように、基本的に楽しんで節約されている印象がありますね。目標は1馬力で年150万円の貯蓄とのこと。いただいている手取り年収と家計簿の月収を照らし合わせると、ボーナスが70~80万円ほど支給されているのでしょうか。1歳児のいらっしゃるご家庭にしては日用品がかなり安いのと、akiさんご自身のお小遣い項目がありませんので、もしかしたらボーナスや臨時収入などを充てられているのかもしれませんね。
ボーナス等の情報がないので年間の貯蓄額についてコメントはできませんが、月の支出だけ見ても旦那さんの通信費はまだ削れますね(笑)。あとは保険料約2万5000円が少し高い印象です。学資保険を含めているとはいえ、手取り月収の1割を占めています。もちろん家計の方針があるとは思いますが、見直しをしてもいいかもしれません。
家計簿を付け始めてまだ9カ月にも関わらず、本当によく管理されていますし、特に電気やガスの節制ぶりは驚きです。ただし家計管理は今後何十年と続くものですから、もう少し、ご自身にかけるお金を増やすなどしてもいいかもしれませんね。
※FPのコメントは将来を保証するものではありません。あらかじめご了承ください
【FPプロフィール】
■荻野 奈緒美(オギノ ナオミ)
・CFP認定者。フリーアナウンサー。
・株式会社MILIZE 金融コンサルティング部所属。
WOWOWアナウンサーを経て、その後フリーに転身。NHKBS「週刊シティ情報」などを担当し、講演会・イベントでのMCなど多方面で活躍。経済番組に出演したのをきっかけにFP資格を取得。 現在はFPとして相談業務や執筆活動も行っている。
■横田 健一(ヨコタ ケンイチ)
・株式会社ウェルスペント 代表取締役。CFP認定者/1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
・株式会社MILIZE 金融コンサルティング部外部顧問
東京大学大学院卒業後、大手証券会社を経て、2018年1月に独立。「フツーの人にフツーの資産形成を!」というコンセプトで情報サイト「資産形成ハンドブック」を運営。家計相談やライフプラン・シミュレーションの提供を行い、個人の資産形成をサポートしている。
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