チーズを作る過程でできる乳清を、再び(リ)煮詰めて(コッタ)作られる「リコッタ」。いろいろな料理に使えるだけでなく、低脂肪なのも魅力です。
豆腐のようなテクスチャーなので、イタリアから日本にお土産で持ち帰れないのが難点。なので、ぜひネットでお取り寄せしてみてください!
「リコッタ」はそのまま食べてもおいしい!
イタリアでは、チーズは食後に食べることが多く、レストランではチーズとフルーツが一緒に出されたりします。「リコッタ」はそのまま食べてもおいしいし、洋ナシとの相性も抜群です。はちみつをかけて、くるみと一緒に食べても◎。
パスタ料理との相性も抜群
イタリアではパスタ料理も無限にありますが、パスタと「リコッタ」を使ったメニューもいっぱいあります。ラビオリやカネロニの中身に使われることも。「リコッタ」とほうれん草の組み合わせはよくありますが、ピスタチオとの組み合わせもおすすめです。
また、「リコッタ」には牛乳のほか、羊やヤギの乳も使われます。一度ローマの近郊の町のレストランで、羊(イタリア語で「ペコラ」)の乳で作った「リコッタ」をソースにした「ペコラーラ」という一品を食べました。
真っ白な羊がパスタの上に乗っているようなかわいい一品で、私も真似して、オリーブオイルで「リコッタ」をニンニクと炒めて、黒コショウかけて、フェットチーネの上に乗せてみたら、けっこうイケました。
イタリアではデザートにもよく使われる
イタリアでは、「リコッタ」を使ったデザートも豊富。有名どころでは、シチリアの「カンノーロ」や「カッサータ」、ナポリの「スフォリアテッラ」でしょうか。上の写真は、ナポリの中央駅近くにある行列必至の有名店「Attanasio」のスフォリアテッラ。ローマでは、洋ナシと「リコッタ」のタルトが一般的。日本でよくあるチーズケーキがイタリアにはないので、ローマのチーズケーキといったらコレです。
その家庭ならではの食べ方も無数に!
イタリアでは、その家ならではの食べ方も無数にあるよう。私の知り合いのローマ人は、なんと、「リコッタ」にエスプレッソコーヒーを注ぎ、スプーンで混ぜ混ぜして食べます!そのお味は……第一印象は、「コーヒーに賞味期限切れの牛乳を入れてしまったときの残念な味?」だったのですが、考えてみれば、イタリアのスーパーには普通に「コーヒー味ヨーグルト」が売っているので、それと同じことなのかもしれません。
ちなみに、その彼のマンマは、クリスマスになると、「リコッタ」の天ぷらを作ります。衣でリコッタを包んで揚げるだけで、簡単に作れます。
また別のローマ人は、パンに「リコッタ」と「ヌテッラ」(イタリア人が大好きなヘーゼルナッツ味のスプレッド)を塗って、サンドイッチで食べています。
私のイチオシは、「リコッタ」にはちみつでサンドイッチですかね。ぜひ試してみてください!
DATA
ガルバーニ┃リコッタ
重量:250 g
原産国:イタリア