一般に、株式投資は「高リスク」といわれています。たしかに、2008年の金融危機で日本株は、約50%も下落しました。「高リスク」といわれるのも、仕方がないかもしれません。

とはいえ、僕自身、株式投資ほどのリスクで、それなりのリターンが期待できる投資商品は他に知りません。それもあり、株式投資にのめり込むようになりました。そこで今回は、僕の考える「株式投資の最大の利点」について、詳しくお話ししていきます。
 
プロが考える株式投資最大の利点とは?

プロが考える株式投資の最大の利点とは?

 

株主有限責任の原則

法学用語に、「株主有限責任の原則」というものがあります。株主有限責任の原則とは、「株式投資で株主が負う義務は自分が出資したお金だけで、それ以外には何も義務を負わない」という原則です。
 
たとえば、あなたが「(株)中原カンパニー」という会社に100万円を投資したとします。不幸なことに、あなたが出資した直後に破産し、潰れてしまったとします。あなたが気づかないうちに、中原カンパニーは多額の借金を抱えていたのです。
 
もし「株主有限責任の原則」がなかったら、出資しているあなたにも、返済義務が生じる恐れがあります。つまり、あなたに非がなくても、連帯責任で借金を返済しなければならなくなるのです。
 
しかし、現実には「株主有限責任の原則」があります。この原則があるおかげで、僕ら株主が負担するリスクは「お金だけ」に限定されます。出資先が破産しても、株主は出資したお金を失うだけで済むのです。
 

株式投資の最大の利点とは

なぜ、「株主有限責任の原則」の話を取り上げたのか?というと、これが株式投資の最大の利点だからです。僕は、株式投資の最大の利点は、「自分自身は借金リスクを追わずに、出資先に借金リスクを肩代わりしてもらえること」だと考えています。
 
最近はFX(外国為替証拠金取引)や先物取引など、自分が借金リスクを負う(レバレッジを高める)ことで、高利回りを追求する投資商品が流行っています。ですが僕は、この仕組みは投資の一番のうまみを消滅させているように感じます。
 
FXや先物取引とは違い、株式投資では自分では借金リスクを負う必要がありません。その代わりに、出資先に借金をしてもらい、出資先にリスクを肩代わりしてもらうことができます。
 
FXや先物取引では高リターンを追求するために、借金のリスクを負う必要が生じます。ですが、株式投資では、「株主有限責任の原則」を使うことで、高リターンを追求すると同時に、自分の抱えるリスクを小さく留められるのです。

なお、最近発表された論文(1)によれば、株式投資の平均利回りは「債券+4%~5%程度」のようです。
 

株式は本当に「高リスク」なのか?

一般に、株式投資は「高リスク」といわれます。確かに株式投資では、株価が大きく揺れ動きますので、リスクが高いように見えます。
 
とはいえ、リスクは無限ではありません。「株主有限責任の原則」のおかげで、リスクの上限は決まっています。この原則を上手く活用すれば、リスクを肩代わりしてもらいながら、高いリターンを得ることも可能です。利点を活かしながら、上手に株式投資をしたいものですね。
 
 
【参考文献】
 
  1. 論文:山口勝業, 2016, "株式リスクプレミアムの時系列変動の推計 --日米市場での62年間の実証分析", 証券経済研究, 93, pp. 103-111

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