マンションのモデルルームに行ったことがある人なら分かるかもしれませんが、入った瞬間「うわっ素敵だなー」という印象を持つことが多いのではないでしょうか。
こんな空間で過ごせたら毎日幸せだろうな、とモデルルームマジック(!)でマンションを衝動買い、などという話もよく耳にします。一方で、モデルルームに憧れて住んだのに、モデルルームのようなお洒落感が全く出せなくて、本当に同じ物件なのかとギャップを感じることもあると聞きます。
どうしてそんなギャップが生じてしまうのでしょうか。
実はマンションのモデルルームは、トータルのコーディネートが上手いのはもちろんのこと、家具を全体的に低めにして視覚的に空間を広く見せたり、ちょっとしたスペースの小物使いが絶妙だったりと、何かと工夫が凝らされた空間だったりします。
今回はモデルルームの小物テクのなかでもとくにフェイクグリーンを中心としたテクで、玄関・水回り・リビングなどの空間グレードアップ演出を我が家で実践してみました。
日当たりの悪い玄関は本物の質感のフェイクグリーン盛り合わせで
まずは家の第一印象となる玄関。グリーンという色は人に安心感を与えるカラーといわれていますが、さまざまな実験からも視覚的な癒し効果が高いといわれています。玄関に観葉植物などを設置できれば良いのですが、我が家の玄関は日当たりが良くないこともあり、日光が必要ないフェイクグリーンを取り入れてみました。
手前の靴箱の上には、ネットショップで購入したバリ産の葉を丸めた置物にグリーンを乗せたもの、奥側には同じくネットショップで購入した素焼きの鉢に、フェイクグリーンを盛り合わせ、床や壁の雰囲気に合わせ、はっきりした「緑色」ではなく、くすんだ薄緑で統一してみました。
フェイクグリーンの盛り合わせは、手軽に入れ替えて雰囲気を変えられるので、今っぽく流行のグリーンで演出したり、空間グレードアップに役立つ小物といえるでしょう。
リビングのテーブルにはフェイクグリーン皿のせで
これは、よくあるモデルルームのコーディネイトを真似てみたもの。
玄関と素材を合わせ、バリ産の葉を皿状にしたものに、小物やフェイクグリーンを盛り合わせてみました。
モデルルームをたくさんまわっていて気が付いたのですが、モデルルームにはなぜかアーティチョークのフェイク小物が置いてあることが多く、空間をお洒落に演出するのにとても便利なフェイクグリーンのひとつです。また「飾り皿を活用する」のは広くモデルルームで活用されている、真似しやすいお洒落テクです。
リビングはこのアーティチョークを中心とした演出にしたところ、殺風景なガラステーブルだけの空間が、ホテルライクな華やかな空間に一変しました。
水回りにはぶら下げフェイクグリーン、視線を遮る効果も
ぶら下げ型のフェイクグリーンをつるすのも1つのテク。
我が家では、洗濯機上部のタオル掛けにフェイクグリーンを引っ掛けてみたところ、あまり見栄えのよくないホース、蛇口部分が気にならなくなりました。
水回り空間は日に何度も利用するので、いろいろ目につきやすいのと、水周りだけにじめじめ湿っぽくなりやすいので、グリーンが空間をやわらかく快適に演出してくれています。
最近では、消臭などの機能を持つフェイクグリーンなども登場していますが、においが気になりがちな水廻りで利用してみたところ、においが以前より気にならなくなったような気がします。
いかがでしたでしょうか。マンションのモデルルームには様々な空間演出のワザが隠されているので、今後訪問する機会があれば、じっくり見て参考にしてみてください。
DATA
みんとかふぇ┃フェイクグリーン
材料:プラスチック(CT触媒加工)