お金の不安、どうずれば解消できる?
「お金の不安」は誰もが大なり小なりに抱えるものです。- 毎月ギリギリで貯蓄ができない
- これからも、今と変わらない生活を続けることができるだろうか?
- 子どもが望む教育を与えることができるだろうか?
- 住宅ローンが完済できるだろうか?
- 老後資金は大丈夫だろうか?
「夢や目標があっても、将来の見通しが立たない」「先立つものがない」と、お金がないことが理由で諦めてしまっては、とても悲しいですね。
常に「お金の不安」を抱えて生きるのは、とても辛いものです。しかし、「不安だ」と思うばかりでは、何も改善できません。そこで今回、「お金の不安」を解消するために、まず何をすればいいのか? 3つのステップをお伝えします。
STEP1:現状を把握する
まずは収入と支出、資産と負債等、家計状況を全て書き出してみましょう。特に何にいくら使っているのか?という支出面は重要です。そのためには、家計簿が必須アイテムになります。まずは1年間、家計簿をつけていきましょう。1年間通して家計簿をつけていくと、多くのことに気づきます。- コンビニや買い物に行く回数が多い
- 水道光熱費にこんなに使っていたのか
- 携帯料金はもっと安くならないか?
- ATMの時間外手数料は無駄だな
- このスーパーは割高だ
- もっと比較検討して買うべきだったのでは?
- この習い事は役に立っているのかな?
- 住宅ローンの金利や保険の見直しができるのでは?
さらに、春・秋の電気代は約7,000円、夏・冬は12,000円くらいが最低限かかるというように、「これにはこれだけお金が必要」ということが分かれば、予算が立ち、納得してお金を使えます。漠然とお金を使い、気づいたらお金がなかった……ということも防げます。
■家計簿は金銭感覚を鍛えるノート
家計簿は「金銭感覚を鍛えるノート」です。強い家計をつくる金銭感覚を身に付ければ、一生お金に困ることはないといっても過言ではありません。
また、そのような親を持つ子どもにも、良い金銭感覚が身に付くようになるので、お金のしつけも自然とできるようになります。子ども時代、奔放にお金を使っていたとしても、大人になり自立した時に、親の経済観念や金銭感覚は生きてくるものです。
STEP2:先取り貯蓄と貯まる仕組み作り
毎月の収入と支出が分かれば、いくら貯蓄できるかもある程度把握できますので、貯蓄の計画を立ててみましょう。この時に重要なことは、「先取り貯蓄」と「貯まる仕組み作り」です。■先取り貯蓄
- 収入-「貯蓄」=生活費 ⇒ 豊かになる人の特徴
- 収入-「生活費」=貯蓄 ⇒ 一生お金に困る人の特徴
なぜなら、「お金はあるだけ使いたい」と思うのが人間だからです。だからこそ、まずは別口座にお金を避難させ、残ったお金で生活するというスタイルを身に付けることが大切です。
■貯まる仕組み作り
先取り貯蓄は必ず、お給料が入ってくる生活用口座ではなく、別口座で積み立てていきます。
- 数年以内に使うお金(旅行・車検・税金・電化製品の買替等)⇒定期積立や財形貯蓄
- 教育費 ⇒ 学資保険
- 老後資金 ⇒ iDeCo、個人年金、財形年金
普通預金にまとめて貯めてはいけません。多くの場合、「マイホームの頭金に」「車の事故で急に買替が必要になった」「生活費の補填に」などと、子どもが大学進学する前や、老後を迎える前に貯蓄がなくなってしまいます。
特に教育費や老後資金は、お金がかかるが故に、早いうちからコツコツと貯めていく必要があるので、引き出しにくい場所でお金を貯めることが重要になります。
STEP3:支出を減らし、収入を上げる努力をする
STEP1で家計簿をつけることで金銭感覚が磨かれ、節約意識は高まりますが、それだけでは限界があります。毎月節約を頑張っても数万円程度が限界なので、やはり収入を上げる努力が必須になります。月収や年収をいくらにしたいのか? 具体的に目標を立て、そのためには何をすればよいのか考えてみましょう。
家計と真面目に向き合いながら収入アップを目指すと、仕事に対しての取組みや姿勢、言動が変わるため人間性が磨かれ、地に足のついた堅実で信頼のおける人物になっていきます。
そうなると、責任ある仕事を任されたり、役職が付き収入がアップしたりということもあります。これまでの相談者の多くが家計管理をスタートさせたことで、時給が上がった、契約社員から正社員になれたなど、収入アップしたケースが多々あります。
「お金」と向き合うことは、「人生」と向き合うことです。どんなに収入が増えたとしても、支出が増えればお金は残らないので不安は解消されません。一時的に大金が舞い込んできたとしても、使えば減ります。
大事なことは、安定収入を増やしていくこと、支出を管理し、継続的に貯蓄していくことです。そうすることで「お金の不安」を解消し、「希望ある未来」に向けて生きることができるようになります。
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